ライブドア対フジテレビ戦

突然のライブドアによるニッポン放送株買占め。
そのニッポン放送株の公開買付を行っていたフジテレビの日枝久会長は、ライブドア側の業務提携の申し入れを拒否する構えを示している。

フジテレビは、在京キー局の中でも若年層向けの番組編成で、どちらかといえば、「若い」「フレッシュ」なイメージで売ってきた放送局である。
建物の中に入ったことはないが、外から台場の本社を見る限りは、朝日新聞、ＮＨＫなどよりかは「新しい」「攻め」のイメージを持たせてくれる放送局である。

そのフジテレビが、より「若い」ライブドアの出現により一転、「古い」側に立たされ、守りの局面になってしまった。これはフジテレビにとって、ひよっとすれば今後の企業活動をも左右する、重要な局面なのではないだろうか。

昨年、ライブドアからの球団買収申し入れを断固拒否した近鉄。
今、フジテレビと昨年の近鉄がダブって見える。

近鉄は結局ライブドアと碌な話し合いの場を持とうとせず、ただただ逃げ回り、オリックスとの球団合併を強行し、結局は企業イメージに大きな傷をつけてしまったわけであるが、フジテレビは今後「攻め」のライブドアに対してどのような「守り」を見せてくれるのだろうか。

日枝会長はライブドア堀江社長とはとりあえず会う姿勢は見せているし、フジテレビには少なくとも近鉄よりは頭のやわらかい社員は多いと思うので、そんなに無残なことにはならないような気がするものの、今後の展開は読めない。

まあ、重苦しさのあったライブドア対近鉄の騒動よりかはポジティブな結果に終わるような気がするが。