不祥事不感症

ＴＢＳの昼番組は、長年に渡って「鬼門の時間帯」と言われている。
笑っていいとも、おもいっきりテレビの２大長寿番組に粗方の視聴者を取られ、誰が司会をやっても早期打ち切りの繰り返し。

現在のＴＢＳの昼番組、福澤朗が司会を担当する「ピンポン」は、昨年１０月の放送開始。
半年以上続いているのだから、鬼門の割にはまずまず健闘している部類といえるだろう。

そんなピンポンで不祥事が。
最近「ハニカミ王子」とか言われているらしい高校生ゴルファー、石川遼君の肉声を拾いたいがために、ピンポンの番組スタッフが同伴競技者に小型マイクを装着してプレーするよう依頼していたとか。
プロゴルフでも許されない行為、もちろんアマチュアでＯＫなはずがない。
さらにＴＢＳは、空からハニカミ王子を撮るべく、上空にヘリコプターまで飛ばしていた。

福澤朗は昨日のピンポンで、涙を浮かべ、番組の総合司会者である自分は番組の総合責任者である旨の発言をし、番組降板を示唆したという。

一方、ＴＢＳの井上社長は、お詫びの言葉を述べたものの、薄ら笑いを浮かべながら「ばっかじゃなかろうか」と他人事のようにつぶやいていたらしい。

片や自ら進んだ道とは言え番組が打ち切られたら収入がなくなってしまうフリーのキャスター、片や多少のトラブルには慣れっこになり、不祥事不感症と化したサラリーマン社長、互いの立場がよく出た今回の顛末。

こんないい加減な放送局は、三木谷氏に一度買収された方がいいのかも知れない。