胴上げで命を落とすとは

定年送別会の胴上げ落下で死亡、遺族が部下３人を告訴(読売新聞) - goo ニュース

プロ野球の優勝シーンにつき物なのが胴上げ。
長く、激しい戦いに終止符を打つ胴上げはどの監督のものを見ても感慨が湧き出てくるが、いくら日ごろから激しい鍛錬を積み重ねているプロスポーツ選手とはいえ、８０キロはあるだろう監督の体を持ち上げるために、相当気を使っているのが分かる。

持ち上げる選手達の位置。
頭から足まで、偏りがないように。
また「胴上げ」といいながら、監督のユニフォームを引っ張るかのように掴んでいる選手も時折見かける。
バランスが狂って体を受け止め切れなくて地面に落下なんてことがないように、万全の体制を敷いている、ように見える。

胴上げの「プロ」ですら気を使う胴上げ。
それを見よう見まねで「アマ」がやったら・・・

２００７年の１１月、務めていた運送会社を定年退職した男性。
送別会の会場で、部下から胴上げされた。
運送会社だからそれなりに体力のある人間が集まっているだろうが、いや集まっていたから惨事が起きたのか。

リンク先の記事には部下達は空中に男性を放り投げ、受け止めずにたたみの上に落としたとある。
男性は首と背中の骨を損傷し、呼吸不全や寝たきりの障害を負った後、今年９月に死亡した。

いくらなんでも、これはひどい。
殺意があったとも考えられる胴上げだ。
酒の席の上、部下達は悪ふざけと思ったのかもしれないが、何かの恨みが積もり積もって「胴上げ殺人」につながったのかとも思ってしまう。