八百万人は「やおよろずびと」と読みますが一般にはまだ馴染みがなく面倒なので「はっぴゃくまんにん」と通称は言っています。日本は八百万の神々(やおよろずのかみがみ)の国と古来からいわれていますが同時に八百万の人々の国であるとの考えです。
住民ディレクター的にいえば国は國を使っています。「国家」という「国」ではなく「地域」という意味の「國」です。「國」が集まって「国」があると考えています。さてこの発想は住民ディレクターをはじめる頃、今から約15年前からもっていたコンセプトです。そして15年が経ちました。テレビでは一枚の文字で表されてしまいます・・・「それから15年が経った」・・みたいな文字が風景の上に乗っかると15年経ったようにイメージしてしまいます。しかし現実に15年は実に色々なことがあって飛んでもない地域の問題に直面したり、経営的な危機があったり、様々な人間関係の変遷があったり、わたしの場合は日本列島をぐるぐると歩き回って四季折々の地域の風土に触れたりと非常に豊かな経験をさせていただいてきました。
それは「人との出会い」に全て凝縮されます。人は一人一人それぞれ全然違うということも八百万の人々と会って共に動くことで肌身に沁み入るようにわかっていきました。同時に自分の個性もはっきりとわかってきます。人に出会うことで自分がわかる。その経験を生活の中で生かしていく、その手法として「住民ディレクター」という暮らし方を発想しました。
その暮らし方をサポートする道具としてテレビやパソコン、携帯電話、スマートフォンという機器類、ブログやTwitter、Facebookなどの情報受発信に応用できるアプリケーションを上手に使いこなすことを実戦から提案してきました。そしてその道具に乗っかる究極のノウハウは「暮らしの知恵」です。
「知恵の受発信で豊かな暮らしを創造する人」が住民ディレクターです。今日はこれから住民ディレクターの列島ネットワークを紡いでくための八百万人というコミュニティのプレオープンとして熊本県合志市、福岡県東峰村、東京を結んでUstream でテスト配信します。