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岸本晃の住民プロデューサーNEWS

「魅力がでっかいどう!」北海道で市民メディア交流

 しばらく岡山、兵庫、京都を回る日程が続くが、2週間すると北海道でとても魅力的な企画がある。9月7日から2泊3日である市民メディア全国交流集会@北海道だ。もともと4年前名古屋で始まった市民メディアを模索する人たちの集まりだが、今回は北海道で開催される。
 【開催趣旨】には ~北海道は、国内第1 号のコミュニティFM 局が誕生した地であり、アイヌ文化を伝える個性的なメディアもあります。今回のサミットでは「地域課題発見ワークショップ」と題して、さまざまな地域課題を抱える北海道各地に参加者がカメラとマイクを持って実際に訪れ、第2 日目にその取材成果を発表するという意欲的な取り組みが行われます。分科会も盛りだくさん。市民の情報発信が、地域やメディアをどう変えることができるのか、いろんな角度から語り合います。~と書いてある。私たちが山江村で行った主旨と手法に非常によく似ていて、しかも南と北の地域性、風土の違いなどから見てもそそられる企画だ。地域課題発見ワークショップも●夕張:『夕張の今を感じ、これからを考える!』●二風谷:『アイヌ文化の里を訪ねて』●富良野・美唄:『市民アートと子や個や<小屋>』●支笏湖:『環境・国立公園・観光』とどれも魅力的で是非現地の方々と会ってみたい企画だ。
 北海道は私自身はテレビ局時代に2回ほど行ったきりだが、日本テレビ系列のお仲間がいたのでズームイン!!朝!でいくつかイメージがある。また、南北交流という事業で零下30度が普通だった冬の名寄市に熊本の子どもたちと一緒に伺った時の印象が大きい。名寄市や旭川市でびっくりしたのは地元の方の会話を聞いていると「今朝は20度だった。」とか「10度で暖かかった」とか言われるので、こちらの気温感覚が鈍ってしまったのかな?と思っていたらなんと名寄市ではいちいち零下を言わないということだった。また、外は相当厚着をして歩いたが、一度室内に入ると暖房がとてもよく効いていて、結局この気温差で毎回汗びっしょりになっては外で冷えて、また汗びっしょりで・・・という繰り返しで大変だったことが記憶に残っている。肌で感じた南北交流の記憶だ。 冷寒の地だが人々は暖かだったのもよく覚えている。その後、逆に北海道の子どもたちが天草に来て泳げる海を初めて体験したり交流は続いた。
 日本テレビ系列の全国放送「ズームイン!!朝!」でいうとSTVの局のアナウンサーの人でいつもサファリンリポートをしている人がいた。もう偉くなっておられるか、OBになられているだろうか?当時、熊本の私にはイマイチ、ピンと来なかったシリーズだったが、いろんな批評や批判があっても延々とそのサファリンシリーズを続けられるその局のアナウンサーに親しみを覚えた。「東京の1千万人の視聴者が面白がれる番組でないとズームイン!!朝!ではない。」と自信を持って言い切っていた斎藤太朗総監督は「シャボン玉ホリデー」をスタートに「巨泉、前武のゲバゲバ90分」、「欽ちゃんの全国仮装大賞」、「みのもんたの思いっきりテレビ」などなど日テレの看板番組を作り続けてきた人であったので迫力があった。が、「違うものは違う。」し「熊本(全国)の視聴者をおろそかにしてズームイン!!朝!はない」と私は信念を持っていた。勿論、総監督が最優先する東京があってこそ成立するズームであることもわかる。そこを認めた上で私は、「でも違う」と考えていた。北海道のサファリンリポートも地域の信念を感じた。
 当時私は「ズームイン!!朝!」の熊本のプロデューサーとディレクターをしていたので全国のディレクターとは懇意にしていた。特に総監督の斎藤太朗さんにはズームのあり方や東京と地方の格差、意識差などについてよく話した。ついでに実態を知ってもらうため熊本の農林業、行政マン、主婦の方々と焼酎を酌み交わす交流会にもきていただいた。この時すでに地域住民が自らの手で地域を見直し、実践する姿をドキュメンタリーにする村おこし応援番組や住民手作りドラマを数多く手がけていた。(平成3年ごろからいっぱい作った)それらがすべて住民ディレクターの原型だった。私の構想は「ズームイン!!朝!」を局アナではなく地域の人々が自らリポートする番組にしたかったのだ。斎藤総監督はとても喜んでくれたが、全国を見るととてもとてもそういう状況にないということで、当時はあきらめた。しかし、大きな人、トップにいる人はやはりスケールがでっかいということがよくわかった。いつも熊本から文句ばかりいている私の提案にすんなりと乗ってくれて、熊本までやってきてくれた上にこの構想にも大賛成だった。もしかしたら斎藤総監督こそ住民版「ズームイン!!朝!」をやりたかった人ではないか、と思えるほどに話のピントは合った。
 今回の北海道での市民メディア全国交流集会は4年目、5回目を迎える。主旨、テーマを見ていても十分住民版ズームイン!!朝!になるような感じがする。勿論、いつも言っているが局の人を排除するのではなくこのような番組を作るときにはサポーターとして手伝ってもらえるとテレビ局も本当に地域密着や地域貢献の感触がわかると思う。自分たちだけが楽しんでいる地域密着では地域の支持を得られないのではないか?このことは今の自分の活動にも言えることなので決して他人事(ひとごと)ではない。
 市民メディア全国交流集会の詳しい情報は下記です。
http://07hokkaido.alternative-media.jp/nucleus/

@写真は山江村集会の模様。交流集会言いだしっぺの木野さんとフリーライター岩本さん 
@8月2日掲載ブログ 実戦講座は住民版{ズームイン!!朝!」参照ください。

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