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岸本晃の住民プロデューサーNEWS

三谷幸喜さんの恋心を読む!! NHK大河ドラマ追走の愉しみ。

 NHK大河ドラマ「真田丸」第19回を見て大胆な「岸本仮説」を披露致します。信繁が「真田丸」という出城(砦)を築いて大阪の陣で戦った理由は、生涯密かに愛し続けた茶々(淀君)を守ろうとしたからではないか?と。最終回にてこの仮説の成り行きは如何に!!

 「恋路」のタイトルで放送された第19回の真田丸。とても興味深い日でした。信長の妹「お市の方」の娘で秀吉(小日向文世)とは因縁が深すぎるほどの存在で、またその秀吉がみっともないほど恋ごがれていくのが茶々(竹内結子)です。そして秀吉の馬廻りの役を仰せつけられて秀吉からは茶々の見守りを頼まれる信繁(堺雅人)、茶々の妖しい女性(にょしょう)の魔力に翻弄され度々秀吉の嫉妬を買い、身の危険が迫ります。一方でその妖しさにグイグイ惹かれていくようにみえます。そこをズバリと掴むのが「存在がうざい」と歴史好きの大河ファンからは総スカンを食っていたきり(長澤まさみ)です。頑なに「まったく関心がない」と言い張る信繁に「あれだけ美しい人だからちょっとは気になるでしょ?」とフェイントをかけられ「少しは」と本音をつぶやいてしまいます。「やっぱり!!」・・・といかにも女性(じょせい)らしい、しかも歴史ファンをがっかりさせた「現代の女性」らしい「男ってしょうがないなあー、結局それだもんね、チェッ!!」という感じの表情の演技は秀逸でした。

 さて、それで本論。三谷幸喜さん描く信繁はこの危うい関係で一歩間違えば明日は秀吉の気まぐれで死が待ち受けているかもしれない状況にありながら、やはり妖しい茶々の女性(にょしょう)の魅力に惹きこまれていきます。堺雅人さん演じる信繁はまだ20歳ぐらい、甘くも悲しく、また苦しい身の置き所が混沌とした禁断の恋への戸惑いと悩みのど真ん中にある存在を堺さんが見事に演じています。そしてこの先を想像するのです。

 真田丸は大坂冬の陣で豊臣方(茶々は淀君となり秀吉の息子と言われる秀頼を大将とする豊臣勢のトップに君臨)を守るために徳川方を迎え撃つ為の大阪城の出城(砦)のことですが、この真田丸を築き、最後は夏の陣で壮絶に戦死する真田信繁。大坂の陣に向かうまでは関ヶ原の戦いで西軍として敗れ10数年の幽閉の歳月を過ごしました。そして豊臣家のために大坂の陣に馳せ参じるわけですが、その理由は??

 真田丸を追走することにした当初からのわたしの疑問です。

 特にドラマのタイトルになるわけですから真田丸に込められた作家三谷幸喜さんの意図は?今回、茶々が言います。「赤い糸によって結ばれている二人は同じ時に死ぬ」と。これは茶々の愛の告白だったでしょう。深い意味が込められた・・・。そして秀吉に嫁ぐことを決めたのは「信繁を秀吉から守るため」でしょう。これまで代々の馬廻りは結局茶々に惚れてしまい、翻弄され、その結果秀吉の嫉妬を呼び起こし、ついには清正によって殺害されるという運命の職です。信繁もまたその道を歩んでいきそうになっていました。が、遊びではなく「本気で惚れてしまった茶々」は信繁を助けることを決意します。それが秀吉の側室になることでした。「秀吉に可愛がられている間は自分が信繁の命を救える」・・茶々はそう考えたとおもいます。

 一方の信繁はそういう女心には考えも及ばぬ若造だったでしょうが、茶々を激しく慕う心は命の危険が迫っても何ら変わりはありません。そして秀吉に仕えることは茶々に仕えることにもなります。茶々を慕うあまり受けざるを得ない残酷な秀吉への嫉妬心を一生抱え込んだままで・・・。そして、秀吉が死に・・・、徳川が強引に豊臣を滅ぼそうと大阪城陥落を目指す中、幽閉されていた信繁は人生最後の戦いを挑みます。愛する茶々(淀君)を守るため。これが真田丸築城の理由ではなかったか?と、三谷幸喜さんが想像したとしたら・・。

 第19回の「恋路」は恋に向かう路(みち)という意味が込められ路の先に「関白秀吉の側室」という道と「真田丸築城」という道があった。愛とサバイバルの物語と書かれた大河ドラマ「真田丸」の制作「意図」という縦軸となる「糸」をこの茶々と信繁の「赤い糸」に読み取りました。

 最終回に向けてNHK大河ドラマ追走は益々愉しみになりました。 

*Facebookページ 真田丸で國創り 
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