見出し画像

岸本晃の住民プロデューサーNEWS

大義は何か?「軍師官兵衛」に学ぶ今。

 日本列島を18年かけて様々な地域を歩くだけでなく住みながら一緒に地域づくりをしてきた実践人生で常にど真ん中にある課題はいつも「誰がやる?」です。丁寧に言えば「誰が最後まで責任をもってやり切るか?」です。ただし目的が明確でないとやるだけでは意味がありません。

 そこから派生するもうひとつの課題は「わたしがやる」と手を挙げた人が疎外されていくことでしょう。それには手を挙げた人の問題もあります(目的が違う場合など)。が、逆もあります。こういう時に今「軍師官兵衛」は本当に勉強になります。前回でしたか?秀吉に惚れ込んだ官兵衛が秀吉に気に入られようとするばかりに本来の目的、戦国の世で言うと「大義」を見失いかけます。播磨をひとつにするために自分の殿、小寺政職が秀吉に会うことが求められますが、殿は言うことを聞きません。

 殿に翻弄され、お家の一大事、と考えあぐねているところに、秀吉から義兄弟の証しとしてもらった大切な誓紙(秀吉が官兵衛に渡した義兄弟宣言書類)を火にくべながら「大義は何か?」と厳しく詰め寄る竹中半兵衛。慌てて誓紙を奪い返す官兵衛。この瞬間の態度に官兵衛が大義を忘れ、秀吉の気に入ろうとすることばかりに心を奪われていることが露(あらわ)になります。

 大義は「戦国の世を終わらせること」、半兵衛は淡々と語ります。秀吉の家来になったのもその実現の道が最も近いからと言います。そして、半兵衛の𠮟咤激励に目が覚め、殿が度肝を抜く様な解決策を考え出し、官兵衛は秀吉と殿の出会いを演出します。これには秀吉という「稀代の役者」と官兵衛という「稀代の軍師」がタッグマッチを組むという稀代のコンビの信頼に基づいた関係があります。実質的な義兄弟です。いや、誓紙も不要な兄弟です。秀吉もまた「大義は戦国の世を終わらせること」と百姓からのしあがって来て考えはじめた人間です。信長の背中を見続けたのです。そして、「軍師官兵衛」黒田官兵衛がドラマの中でやっと誕生します。

 企業、役所、NPO、任意団体、・・・どの組織でも同じです。「大義は何か?」自己の都合や利益、名声、世間体などに目を奪われていれば大義はなし得ません。

「我、人に媚びず 富貴を望まず」

官兵衛の人生を見事に表現する名言です。わたしが「軍師官兵衛」を追走する「官兵衛で國創り」を企画し、実践しているのはこの名言の実践であり実戦を目指すからです。

全国の大義を成そうとする皆さんと共に。 


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「「軍師官兵衛」で國創り」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
2024年
人気記事