青年部は元々元気でOBの千種さん(写真:左隅)は全国各地に講演に歩いたり、佐用だけでなく他所の地域のイベントのプロデューサーもやったりと多才だ。プロではないのでボランティア活動が多いようだが、関西独特のテンポある会話とユニークな企画力を備えているので、住民プロデューサーとして相当力がある人だ。私のほうも彼のプロデュース力をプロデュースしてあげることが地域振興に大きく貢献すると感じている。住民の視点からの地域プロデュースができることが住民ディレクターの本来の目的だ。
番組作りもいよいよ鹿の問題に突っ込んでいく。佐用町では青年部の発案で鹿コロッケを売り出している。そもそものスタートは商工会青年部だけあってなかなかユニークなのだが、そのスタートからのエピソードも踏まえ番組化を検討している。今までの地域にはなかった関西バラエティのノリのお笑い系の番組が期待できそうだ。役場の支援態勢も着々と整いつつある。ケーブルテレビの送出、企画会議ルーム、番組編集の機材などがひとつになってきた。住民ディレクターの力を発揮する環境が確実にできてきた。
合併債によるケーブルテレビやネット網敷設は使い方がうまくいっている例があまりないが、佐用町の動きには確かな方向が見えてきた。やはり基本の考え方が「番組はオマケ」ということに一致しているからだと思う。地区住民が元気になり、地区が活性化するためのメディアの活用策という方向なので町内コミュニケーションをいかに築いていくかを考えている。外への発信はその次だ。来週には初めての番組が生まれる予定だが、どんなものが飛び出すか?大いに楽しみだ。
青年部や住民の活動を支えるのは役場のまちづくり課だ。役場と住民の壁の問題はどこでもあるが、まちづくり課のメンバーが自分の地区でもしっかりとまちづくりの実践をやっておられるのでサポートの仕方がよくわかってらっしゃる。昔日の山江村役場を思い出す。やはり役場職員が自ら壁を破り、敷居を下げ、住民のど真ん中で身体を張ってやっていかないと地域の活性化は難しい。それほど職員の意識は重要だと思う。隠岐の海士町もしかり、トップ自ら、また職員もカットした給与を子育て、UIターン者育成にあてるなど体重のかけ方が違う。そういう現場を目の当たりにするとこちらも体重も自然とかかっていく。
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