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岸本晃の住民プロデューサーNEWS

新しい年。何気ないところから何気ないはじまり。

 何気ない場所から何気なく。ずいぶん前のことだが、巨人・大鵬・玉子焼きという言葉が流行ったことがあった。多分、普通の人たちが好きなもの、というアンケートのまとめだったと思うが、その時代を表すコピー大賞だったか・・・。大橋巨泉さんが話した言葉かもしれない。当時で言うと中間層の意識かな?。今はこの中間がいなくなって富裕層と貧困層の格差時代となったそうだ。住民ディレクターの発想の拠り所はきっとかつての中間層の発想だと思う。特別ゴージャスな生活をしている人たちでもなく、貧しくて毎日の暮らしにゆとりがないわけでもない人々。かといって、ゆとりがあるわけでもないのにもっと大変な人たちのために汗を流す人たち。たまには贅沢な世界にも足を踏み入れることもあるけれど、どこか馴染まない人たち。結局、いつも周りの人のことが気になって、自分だけの幸せでは落ち着けない人たち。この生き方をシビアに追い求めれば、どう生きていくと自分がゆったりと生きられるかがわかるはずなのに、そこはそこで徹底的にやれない人たち。いかがでしょう?思い当たる節がある人は十分住民ディレクターの資質があるかもしれませんね。かくいう私はまさにそのど真ん中にいたと思うのです。いつの間にかそのことを現実の社会の中で表現し始めていた。
 さて、今年の8月で55歳。昔で言うと定年退職の年頃です。そろそろ次の人生の設計図を・・・、という時期ですが、私にはまだまだこれまでの連続、途切れのない人生が続く。

  そういえば、一昨日小さな美術館でピカソやルノアール、モネに交じって尾形光琳、横山大観など日本画の巨匠達の絵画を見る機会があった。日本がいかに美しい自然と美しい心をもっていたかがよくわかった。その光景に惹かれていった日本人の心を感じるとき、絵画が実際の光景のように自分の内面に広がる。今も何気ない山々の光景が何気ない落ちついた心持で楽しめる。日本の光景とそれを感じる心、例えばそれが映像になったら・・・。奇しくもこの兵庫県の加古川線沿線のある町は著名な民俗学者柳田国男氏の生家があるところだ。柳田国男さんや宮本常一さん、折口信夫さん、南方熊楠さん、小泉八雲さんらが地域に入って、地域に生きて感じてたことを筆でなぞったことをビデオカメラでなぞるのが住民ディレクターの一面かもしれない。昔は貴重な資料だったが、今はそれが生きる指針になる時代になったのやもしれない。

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