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岸本晃の住民プロデューサーNEWS

武蔵と陰陽師のゆかりの地、佐用町の二日間。

 漫画で知られるようになった平安時代の陰陽師、安倍清明のライバルに芦屋道満という人物がいるのをご存知だろうか?昨日、今日とこの二人をゆかりの地とする兵庫県佐用町にお邪魔した。合併して人口約3万人の町だが、昨日書いた宮本武蔵と共にこの芦屋道満は加古川市の出身、安倍清明に呪術対決で破れ、加古川に戻ったといわれているが、ここ佐用町を訪れているらしい・・・、町の人たちの話では(真偽のほどは)かなりあやしいみたいだが、しっかりと塚が立っている、二人とも。詳しい古老に話を伺いたいと思ったが、最近亡くなられたようだった。道満という陰陽道の大家が加古川出身だということも面白かったが、どうも播磨鑑(はりまかがみ)という史書によるとその当時道満が生まれた土地が現在の加古川市西神吉(かんき)岸だということで、岸本の岸をみつけたので余計に縁を感じていた。武蔵は初決闘の地でこれはきちんと文献も場所も確実なようだ。
 さて、その武蔵と道満で縁が深い佐用町は商店街の人たちのユニークな活動でこのスジでは全国に知られている町らしい。ここの青年二人が少し前、私の神戸の講演を聞きに来てくれていた。実際に佐用町に私が行くことになったのはやはり兵庫県で、地域SNSひょこむのリーダーで内からの情報化をすすめるCANフォーラムのお仲間、和崎さん(愛称:こたつねこ)のお誘いがあったからだ。和崎さんのSNSはまたこのスジでは有名でこの31日には全国の地域SNS関係の人が兵庫に集まる。
 佐用町では商店街の青年(といっていいかどうか?)、千種さんや熊橋さんが中心となって実に次々とユニークな企画、イベントを開拓してきたみたいだ。加古川のかつめしに匹敵するホルモンうどん(焼きうどん)の発明?や対策に頭を痛めているシカの肉を活用したシカコロッケは町内10ケ所で食べられる商工会青年部の商品だ。高校生を集めたイベントも活発らしい。大事なのは物珍しいイベントや企画を打つというだけではなく、シカならコロッケで多くの人にシカ問題を発信するきっかけにしていることだ。それで全部解決するわけでもないし、実際は課題は多いようだが、このことが佐用町のシカ問題を多くの識者や関係者に訴えることにつながると最初から読んでいる。他の多くの試みを聞いていてもすでに住民プロデューサーだ。すでに住民プロデューサーがいるところで住民ディレクター活動が始まる。住民ディレクターは何を撮ろうかということを探すのではなく、常日頃から活動している人が自分たちの動きをそのまま撮って伝える。または、そういう近くの人を紹介するということだからだ。元々がまちづくりをしている人のための手法なのだ。
 今回は事前打ち合わせなので段取りの確認や町を一緒に歩いていたが、実に多くのことがわかった二日間だった。さっそく夜なべ談義も青年たちを中心に役場課長をはじめ職員が数人参加してくれたし、今日のロケハン(町の下見)にも役場職員が4人同行してくれてやる気を感じた。なんといってもプロパンガスの販売を本業にしている千種さんが「ガスよりは油ばかり売っている」という冗談が示すように、本当に本業は大丈夫だろうかというぐらい様々なことに首を突っ込んでいるようだ。話題づくりだけでなく、発信も得意なのでマスコミもしょっちゅう来ているようだ。
 この彼がリーダーで始めるので私も二日間でかなりイメージが見えた。ただ、熊橋さんとのコンビが頭が痛ませているのは、二人の次の住民プロデューサーの養成だ。ここは全国どこの地域でも共通の悩みだが、この辺がどうなっているのかは次回以降になるが、私にとってもまたやりがいある課題で、意外と今回の二日間で見えたところもある。「岡目八目」でやはり外から見るほうが見えやすいということがいっぱいある。

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