岸本晃の住民プロデューサーNEWS

心ゆくまで撮り録る。

 映像撮影を始めると面白いので次々と撮るのでテープやハードディスクがあっという間にいっぱいになります。しかしそのうちに編集を覚えると素材が多すぎて編集が相当大変だという経験をします。すると撮影する時にできるだけ無駄なく撮ろうとしてついつい撮りたいものも押さえる癖がつきます。

 あっという間に最初の新鮮な経験を忘れ時間節約のための撮影、編集に陥ります。これでは何も可能性は広がっていかないですね。撮影するとは時々刻々の変化の瞬間瞬間に敏感に反応し映像化することです。話では人には伝えにくいことを可視化することでわかりやすく伝えることです。また最も大事なのは普段の暮らしの中で発せられる人々の肉声を録ること、そう録音機なのです。

 本音の表現、話をそのままの調子で録るためにフィルムからビデオテープに進化したようなものです。深化かも知れません。今はHDDやDVDやらブルーレイやらに変化してきました。フィルム時代は3分録るのも膨大な費用と面倒なセッティングが必要だったので長く録ることができませんでした。ビデオが出て日常の何気ない普通の人々の会話が延々と録れるようになったのです。住民ディレクターはここです。

 かっこいい映像や整理された映像ではなく何気ない日常の会話、本音の話が表情や身振りの映像と共に生音で伝えられる。移動時間です、まずはここまで。


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