
久しぶりに熊本に戻り、NPOくまもと未来のメンバーと話した。このNPOは1999年のくまもと未来国体の時に活躍した住民ディレクターを中心にスタートしたNPOで熊本の情報発信を支援する。活動は主に熊本市のCATVで平成8年から続く住民ディレクター番組「使えるTV」の制作をしている。NPOのスタートの頃は住民ディレクターはすでに県内では国体を経てそれなりに活躍していたが、まだまだ情報発信の支援やNPOの存在が知られてなかったのでいつも最低限の人数で地道に活動してきた。山江村やプリズムの全国的な動きに参加する中でネットワークを広げ、スキルを鍛えてきた。
ちょうど今月は今後のNPO活動をどうするかの転機となる総会を開く。幹部で話したのは状況としてはメディアが住民に益々近くなってきたし、ネット環境も整備されてきて他のNPOも発信ということに熱心になっている。使えるTVもまもなく12年目を迎えるし、ようやく制作スタッフも揃ってきたので番組の充実化をはかろうということになった。そう!12年である。番組が始まって12年目にしてやっとスタッフが見えてきた。NPOとするとやっと8年だがしかし8年だ。何が言いたいかといえば、これだけ時間がかかることをやってきたのだなあということだ。
最近はどこに行っても本当に驚くほど「作る」ということに関しては皆さん早い。作品制作は8年前の3分の一のスピード、11年前の5分の一ではないだろうか。しかし11年前と何も違わないことがひとつある。人と人がつながっていくスピードだ。ブログやSNSの活用で絶対数の分野は大きく広がったと思うが、信頼関係を紡いでいく時間は変わらない、と思う。基本は1対1の付き合いがベースだから。
先日、ある親しいお仲間が自分のパートナーは○○さんだけど岸本さんにとっては誰れ?という質問をされたときに、一瞬、全国各地の多くの人の顔が浮かんだ。11年前なら熊本県内の多くの顔が浮かんだと思う。全国に広がった分、熊本の方との付き合いは随分減った。NPOくまもと未来のメンバーとの打ち合わせは半年振りかもしれない。山江村の人は、このブログでよく話してくれる松本さんやプリズムから新たに起業しつつある杉松君、その父!?お杉ばあちゃん、などだがこの方々とも数ヶ月に一度のような感じだ。
しかし、松本さんがたまにしか会わなくても「あうん」の呼吸であるように(どこかの首相と党首ではないが)、一度心を通わせた人たちは一をいえば十とまでは無くても、通じるスピードは速い。ここにネットの使い方のポイントがあると思う。山江村では昔から「テレビは見るもんじゃなか、出るもんばい」が合言葉だった。最近は「見るもんじゃなか、出るもんばい、使うもんばい、つなぐもんばい」となっている。住民ディレクターのテレビはまさにつなぐもんなので、人数はどんどん広がっても一人一人との付き合い、心と心のつながるスピードは変わらない。今も昔も一瞬に浮かぶ顔の数はほぼ同じぐらいだ。
放送評論家の志賀信夫さんが11年前、日本版のビデオジャーナリストを提唱された頃、人間が見れるチャンネル数はせいぜい5か6だという調査結果があると話していた。そういえば、CATVや衛星放送が数十数百チャンネルを有するが最初は物珍しげに見るがだんだん数チャンネルに落ち着く。このあたりに共通の原則があるかもしれない。
さて、とはいえ私はまだNPOくまもと未来の理事長でもある。結構好き勝手にやらしてもらっているが、そろそろ熊本の新しい動きが生まれそうな時期とも感じる。出るもんばい、使うもんばい、つなぐもんばい。・・・の次に来るものが出てきそうな予感がある。
(写真は綾部里山ネット付近の田んぼで戯れる住民ディレクターたち)
ちょうど今月は今後のNPO活動をどうするかの転機となる総会を開く。幹部で話したのは状況としてはメディアが住民に益々近くなってきたし、ネット環境も整備されてきて他のNPOも発信ということに熱心になっている。使えるTVもまもなく12年目を迎えるし、ようやく制作スタッフも揃ってきたので番組の充実化をはかろうということになった。そう!12年である。番組が始まって12年目にしてやっとスタッフが見えてきた。NPOとするとやっと8年だがしかし8年だ。何が言いたいかといえば、これだけ時間がかかることをやってきたのだなあということだ。
最近はどこに行っても本当に驚くほど「作る」ということに関しては皆さん早い。作品制作は8年前の3分の一のスピード、11年前の5分の一ではないだろうか。しかし11年前と何も違わないことがひとつある。人と人がつながっていくスピードだ。ブログやSNSの活用で絶対数の分野は大きく広がったと思うが、信頼関係を紡いでいく時間は変わらない、と思う。基本は1対1の付き合いがベースだから。
先日、ある親しいお仲間が自分のパートナーは○○さんだけど岸本さんにとっては誰れ?という質問をされたときに、一瞬、全国各地の多くの人の顔が浮かんだ。11年前なら熊本県内の多くの顔が浮かんだと思う。全国に広がった分、熊本の方との付き合いは随分減った。NPOくまもと未来のメンバーとの打ち合わせは半年振りかもしれない。山江村の人は、このブログでよく話してくれる松本さんやプリズムから新たに起業しつつある杉松君、その父!?お杉ばあちゃん、などだがこの方々とも数ヶ月に一度のような感じだ。
しかし、松本さんがたまにしか会わなくても「あうん」の呼吸であるように(どこかの首相と党首ではないが)、一度心を通わせた人たちは一をいえば十とまでは無くても、通じるスピードは速い。ここにネットの使い方のポイントがあると思う。山江村では昔から「テレビは見るもんじゃなか、出るもんばい」が合言葉だった。最近は「見るもんじゃなか、出るもんばい、使うもんばい、つなぐもんばい」となっている。住民ディレクターのテレビはまさにつなぐもんなので、人数はどんどん広がっても一人一人との付き合い、心と心のつながるスピードは変わらない。今も昔も一瞬に浮かぶ顔の数はほぼ同じぐらいだ。
放送評論家の志賀信夫さんが11年前、日本版のビデオジャーナリストを提唱された頃、人間が見れるチャンネル数はせいぜい5か6だという調査結果があると話していた。そういえば、CATVや衛星放送が数十数百チャンネルを有するが最初は物珍しげに見るがだんだん数チャンネルに落ち着く。このあたりに共通の原則があるかもしれない。
さて、とはいえ私はまだNPOくまもと未来の理事長でもある。結構好き勝手にやらしてもらっているが、そろそろ熊本の新しい動きが生まれそうな時期とも感じる。出るもんばい、使うもんばい、つなぐもんばい。・・・の次に来るものが出てきそうな予感がある。
(写真は綾部里山ネット付近の田んぼで戯れる住民ディレクターたち)