Gomaler's~神社仏閣巡り~癒しを求めてⅢ

主に関西の神社仏閣巡りと御朱印が趣味です。
生きた証として好き勝手に書いております。(笑)

刀剣特別展 京のかたな(2018年10月20日拝観)

2018年11月18日 | 旅行・その他


タイムオーバーで二つほど参拝したい寺院を諦め、
京都国立博物館へ。

国宝が19振り、重要文化財71振りもの刀剣が、
期間中に集結するという空前絶後の特別展が開催中。

刀好きとしてこれは見逃すハズがありません。

問題は昨今の刀剣乱舞ブームが酷い、いやもとい、凄いですから、
どれだけ混んでいて入館までどれだけ並ぶかです。

夕方の16時だから少しは混雑もマシだといいな。

しかし、当日券(1500円)を買うと係員から60分待ちと言われ、
当日券の代金を返金してもらいたくなった。(泣)

まぁ、経験上、京博の係員の待ち時間は、
かなり多めの時間を言うので、実際は短い事が多い。

それを期待して敷地内に入った。


【明治古都館】


特別展があるのは古都館ではありません。

しかし、こちらに長蛇の列が。

どうやら刀剣乱舞とのコラボとかで、
刀剣男士の等身大パネルを展示しているらしい。

全く興味が無いので完全スルーして、
特別展がある平成知新館へ。


【平成知新館】


予想通りメッチャ並んでいる。(^^;

これでも並んでから半分ぐらい並びが減った時ですから、
並び初めは心が折れそうな並びでした。(泣)

客層を見ると女子が圧倒的に多い。

刀剣乱舞というものが無ければ、
こんなに並ばずに済んだのになぁ、と思いながら我慢我慢。


【トラりん】


我慢しながら並んでいると、
京都国立博物館PR大使のゆるキャラが登場。

胸の部分に刀剣男子を書かれていたのが笑ったよ。




そんなトラりんにがっつく刀剣女子。(^^;

そんな刀剣女子を生暖かく見守り、
50分程経ってようやく入館。

まずは第一章の平安時代後期の作品の部屋へ。

この部屋には国宝で天下五剣の超有名な三日月宗近が登場。

いきなりで焦るわ。(^^


【三日月宗近】




指定:国宝
銘:三条(名物三日月宗近)
所蔵:東京国立博物館
来歴:日野権大納言内光、豊臣秀吉、北の政所、徳川秀忠



刀剣乱舞で超人気らしく間近で見る為にかなり並びます。

外で並んで館内でも並びます。(泣)

刀剣女子達は口々に綺麗と言っていますが、
そんなに感動するものは無かったな。

個人的に大包平や名物骨喰藤四郎の方が圧倒的に美しいと思うし、
綺麗だけならもっと綺麗な刀は幾らでもあります。

でも、刀剣の価値は古ければ古いほど高いし、
何と言っても来歴が重要ですからね。


次の部屋に行くと第二章の重文の菊御作を4振り拝見。

どれも良い太刀ばかり。


【後藤藤四郎】


第三章の部屋には鎌倉時代の作品が並び、
国宝と重文の刀の数々に目が眩む。

これだけあると逆に有り過ぎて有難味が薄まるな。(^^;

そんな作品の中でも有名なのが後藤藤四郎でしょう。


指定:国宝
銘:吉光(後藤藤四郎)
所蔵:財団法人徳川黎明会
来歴:後藤庄三郎、尾張徳川家


鈍く怪しい光を放つ不気味に感じるほどの短剣でした。


【騎馬武者像】


指定:重要文化財
所蔵:京都国立博物館


刀剣だけでなく有名な騎馬武者像の肖像画が展示されていて、
これを見れて嬉しかったな。

刀剣女子達は興味無さそうだったけど。(苦笑)


私が学生時代に習った時は足利尊氏の肖像画でしたが、
現在では否定されているそうですね。

現在では高師直か高師詮が有力らしいです。

でも、やっぱり私の中では足利尊氏であってほしい。

それほどこの肖像画の武将は風格があってカッコいいから。

武将が跨る黒馬もラオウの黒王に匹敵するカッコよさだしね。(^^


さて、その後も国宝、重文の刀剣類オンパレードで、
刀剣好きにはたまらない空間が続く。

有り過ぎて逆に疲れてしますほど。(^^

そして最後の方になると超有名な太刀が登場。


【圧切長谷部】




指定:国宝
銘:金象嵌銘長谷部国重本阿花押 黒田筑前守(名物圧切長谷部)
所蔵:福岡市博物館
来歴:織田信長、豊臣秀吉、黒田長政


刀剣好きなら誰もが知っている織田信長の愛刀。

福岡で一度見た事がありますが、
もう一度見たいと願っていたので再会出来て本当に嬉しい。(^^



【膝丸・薄緑】


指定:重要文化財
銘:□忠(膝丸・薄緑)
所蔵:京都大覚寺
来歴:源満仲、源義経、源頼朝

来歴は源氏であるが現存する大覚寺所蔵刀とは、
別物という説もあります。

初めて見ましたが、
相当切れ味が凄いと思わせる太刀でしたね。


【髭切・鬼切丸】




指定:重要文化財
銘:国綱(名物髭切・鬼切丸)
所蔵:北野天満宮
来歴:渡辺綱、源義朝、源頼朝、新田義貞、斯波兼頼、最上家


北野天満宮で一度見たので再会です。

観賞用の美しいという刀剣では無く、
いかにも実戦向きに造られたものですね。



【名物義元左文字】






指定:重要文化財
銘:織田尾張守信長(名物義元左文字)
所蔵:建勲神社
来歴:武田信虎、今川義元、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康

錚々たる武将、天下人、将軍家が所蔵した歴史的名刀。

これは見たくて仕方なかったので、
初めて見れて本当に嬉しかったね。(^^

ふぅ、満足満足。

しかし、これだけの刀剣が揃うと見る方も疲れるわ。(^^;

人も多いからゆっくり見れないので、
30から50振りぐらいの方が良いかな。


【平成知新館】


心地よい疲労感と満足感を抱え外に出ると、
既に暗くなって寒くなっていた。

結局、2時間半ぐらい刀剣を楽しませていただいた。


【明治古都館】







月とのコラボが美しい。(^^


これにて本日の拝観終了。

大変充実した一日であった。


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