Gomaler's~神社仏閣巡り~癒しを求めてⅢ

主に関西の神社仏閣巡りと御朱印が趣味です。
生きた証として好き勝手に書いております。(笑)

智積院(2022年1月22日特別拝観)

2022年05月02日 | 近畿三十六不動尊霊場
慌ただしい正月も過ぎ久しぶりに神社仏閣を参拝します。

毎年京都で普段非公開の寺社が公開されますが、
今年はなかなかレアな箇所があって楽しみにしてました。

まずは求聞持堂・密厳堂、三部権現社拝殿が特別公開される智積院へ。
2021年度の冬も特別公開されていましたが、
コロナの陽性者が急増して急遽中止になったんですよね。

この三つのお堂の堂内は普段は拝観不可で、
何回も智積院に参拝している私も初めての堂内拝観だったので、
中止になったのは本当に残念でした。

今年こそはという強い思いを持って智積院に到着。

智積院の駐車場は無料なので助かります。


<2016年2月11日参拝>
https://blog.goo.ne.jp/05100625777/e/528ea53f98fd2e90eb6f11b9186ee7c8


所在地:京都府京都市東山区東大路通七条下ル東瓦町964
宗派:真言宗智山派
御本尊:金剛界大日如来
創建:慶長3年(1598)
開基:玄宥
札所:真言宗十八本山、近畿三十六不動尊、京都十三仏霊場


【境内】




先日の雪がまだ残っていました。

これは後で参拝する塔頭寺院のお庭が楽しみです。


【明王殿】






都四条寺町にある浄土宗の名刹大雲院の本堂の譲渡を受け、
現在の講堂のある場所に移築したもの。

堂内でお不動さんにお参り。


【紅梅】


まだまだ寒いけど少しずつ咲いてきています。


【金堂】


宗祖弘法大師生誕千二百年の記念事業として昭和50年に建立されたもの。

残念ながら絶賛工事中でした。


【収蔵庫】


収蔵庫手前で特別拝観料900円を支払い、
まずは長谷川等伯の国宝障壁画を見ます。


【紙本金地著色桜楓図】




一番気に入った作品は等伯の「松に秋草図」ではなく、
息子の長谷川久蔵との合作である桜楓図です。

国宝。
長谷川久蔵筆。

これは絵の力強さもさることながら、
一日中ずっと見れるほどの日暮門ならぬ日暮絵です。

また、ちょうど私が入っていた時に早朝参拝する団体さんが居て、
案内していた僧侶が収蔵庫の明かりを落として暗くした。

なんということでしょう、
暗闇に桜がうっすら光って浮かび上がって見えるじゃないですか。

これは盛り上げ胡粉と呼ばれる技法で描かれたもので、
僅かな光で浮かび上がって見えるようです。

これを見た時は本当に感動しました。
早朝参拝の方々と同じタイミングで見れてラッキーでした。

僧侶によると早朝参拝の方々は照明を暗くして見れるそうですので、
浮かび上がる桜を見たい方は早朝参拝に参加してください。


【長谷川久蔵】
長谷川等伯の子で本朝画史では「画の清雅さは父に勝り、長谷川派の中で及ぶ者なし。
父の画法を守り(中略)、人物・禽獣・花草に長じる」と高く評価されている。

次代の長谷川派の棟梁として将来を嘱望されていたと思われるが、
父に先んじて26歳で早世した。


【門】




この門の先は有料ゾーンです。


【講堂】






講堂に上がり堂内を拝観。
田渕俊夫画伯の襖絵等が見れますが撮影禁止でした。


【残雪】





【名勝庭園】







【大書院・宸殿】


奥に見えるのが宸殿です。


【名勝庭園】






利休好みの庭園だそうです。


【大書院】




国宝の障壁画がかつて飾られていた大書院から庭園を眺めた秀吉は、
さぞや満足したことでしょう。








収蔵庫のホンモノを模倣した作品ですが、
綺麗なだけでうすっぺらいですね。

特に桜図等は盛り上げ胡粉技法を使われていないから余計に。


【名勝庭園】






豪快かつ華麗な庭園です。
サツキの時期は特に最高なんじゃないでしょうか。


【中庭】











【鐘楼】



【一文字型手水鉢】


次は少しだけ離れた場所にある求聞持堂・密厳堂、三部権現社拝殿を拝観ですが、
長くなりましたので続きは後日。


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