「ツーアウトランナー無しからキケ·フェルナンデス選手がツーランホームランを打ちました。」
おや、と思う人は居ると思う。
今日のドジャース対メッツ戦のこと。
NHKアナウンサーの言葉。
あり得ないと言えなくもない。
言った本人は正確な説明をしたと思っているかも知れない。
しかし、とんでもない省略がある。
6回表のドジャースの攻撃を簡略に説明をしたものだ。
正しく言えばこうなるだろうか。
「6回表、ドジャースはツーアウトランナー無しでしたが、その後フォアボールで出たランナーを1塁においてキケ·フェルナンデス選手がツーランホームランを放ち4対0とドジャースのリードが拡がりました。」
試合を真剣にずっと観ていた人には不要な説明である。
時々観ている人や今から観る人に対する説明であるはずだ。
ツーアウトランナー無しから2点入るホームランは絶対にない。
ツーアウトランナー無しの状況から点が入ったことをアナウンサーは伝えたかったのだろうか。
それとも5回まで2対0だった緊張した試合から4対0と引き離したことだろうか。
単なる説明なら正確であるべきだ。
もし終った回の振り返りならば『ツーアウトランナー無し』は必要ない。
多分、深い考えもなく説明をしたのだろう。
『どうでもいいじゃん』
ほとんどの人はそう考えるに違いない。
正確でないことが人に危害を加えるわけでもなし。
確かにその通りなのだが、私には気持ち悪いのだ。
殊にNHKのアナウンサーの言葉には最近色々考えさせられる事がある。
特にスポーツ中継で感じるのだ。
ラジオ中継と違い、テレビは目から入る情報がある。
当然見落としもある。
だから、今何が起きたのかを正確に伝える事は重要だ。
MJLの中継では我々が見聞きしている情報以外にも情報があるようだ。
例えば今のプレーはヒットなのかエラーなのか。
そうした情報は素早く伝えてくれている。
野球好きには大切な情報だ。
正確な情報。
必要な情報。
伝える時、これは大切だ。
しかし、時にアナウンサーの興味を深掘りする時がある。
特に個人的情報などは伝える必要ナシと思う時が多い。
スポーツ中継は大好きなのでよく観る。
その中で気になる事があると、またしてもと思ってしまうのだ。