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額縁

2009年07月01日 | DIY
この絵はもともと前の実家のリビングに飾ってありました。

父は絵画が大好きで私は子供のころからあちこちの美術館へ父に連れて行ってもらいました。

ルノアールの「ピアノに寄る娘たち」やミレーの「春」、ゴッホの「夜のカフェテラス」、そして「ヴィーナス誕生」などを見た時の感動は今でも忘れません。

私の部屋にもそうした絵画の複写や時には岩崎ちひろ展などで購入した絵がいつも飾ってありました。

でもミロのヴィーナスの上半身だけが移った写真は夜になると白い像が浮かび上がって見えてとても怖くて写真を裏返していました。



父は海外でお小遣いで買える程の絵で気に入ったものがあるとよく買って帰っていたようです。

たくさんあったので家を解体するときにこの絵も置かれたままでした。

私はこの絵がとても好きだったので捨ててしまうのはいやだなと思い、引き取って額縁を作り寝室に飾りました。


しかし、リビングにはスイスで買った木彫りの絵のお皿やブラジルで買った蝶の標本、アメジストの原石のドーム、そしてエジプトで買った強烈なニオイを放つ象形文字柄の革のクッション、和室にはインドで買った百済像やアラジンのランプのようなものがあったり、、、、茶ダンスには和食器に混ざってタイで購入したスズのマグや中国で買ったヒスイのぐい飲み、そしてバカラ等など、、、
そんな中で演歌のカラオケを近所迷惑も顧みず楽しむ父であったり、「お父さん、中国行ってたから今日は蛇のスープよ」とか普通に食卓にそんなものが出てきたり、朝には寝坊している私たちの耳にサイモン&ガーファンクルが大音量で飛び込んできたり、時にはクラシックやオペラを聞きながらうたた寝する父は、、、というか我が家は今考えるとちょっと不思議な環境だったかもしれません。