五月乃家

へい、ご案内!(某師匠のHPをパクってみました)

8/15川柳川柳昭和音曲噺・夏のガーコン祭り@座・高円寺2

2012年08月16日 | 落語
終戦の日のガーコン祭り、今年で4年目なんだそうです。
暑い盛りのこの時期、当日を迎えるまでは、
関係者もハラハラなんじゃないかと・・・。
でも、あと10年くらいは余裕でいけそうな気もします。

『エンショウへの道』川柳つくし

川柳師匠、鈴本に行こうとして、横断歩道のないところを渡り、
タクシーにはねられたんだそうです。
大方の予想を裏切り、日中の素面の時に・・・(笑)
怪我はたいしたことなく、すぐに立ち上がって歩いたそうですが、
打撲なのか捻挫なのか、痛みはあるようで寄席では釈台、
この会場では正座椅子を使用していました。
その川柳師匠が、10年後円生を襲名するというお話。
円生の名跡が大きすぎて、結局誰も継げなかったため、
名前を一旦小さくするために襲名っていう理由が可笑しい。

『天使がバスで降りた寄席』三遊亭白鳥

この日もエスニック着物の白鳥さん、夏中これで通すのかな?
こちらも川柳師匠が主演のお話です。
マニアックなネタなのに、白鳥さんが聞いてみたら、
初落語の人も、初川柳の人も結構いてちょっと動揺。
でも、ネタ指定なんでやりますよーって。
さりげなく入れる破天荒な川柳エピソードが笑えます。
最後は天使になっちゃうというメルヘンさが可笑しいけど、
年々シャレにならなくなってきているような・・・(汗)

『ガーコン(小せん版)』柳家小せん

久々に小せんさんの美声を堪能。
とにかく楽しそうに歌ってるのがいいです。
昭和初期の歌謡曲がこれほどハマる人もいないよね。
小せんガーコンで覚えた名曲の数々、何度聴いても楽しい。
「のんき歌謡全集」ってのが出たら絶対買うのになぁ。
この間BSで見た「東京五人男」や「エノケンのちゃっきり金太」に、
ガーコンでお馴染みの曲が何曲も出てきましたっけ。
今は「ガーコンの発端」ですが、いずれ開戦後も引き継ぐのかな?

=仲入り=

『ガーコン』川柳川柳

怪我しているわりには、高座までの数段は軽快に上がり、
おっ、意外にお元気♪と思ったのもつかの間、
正座椅子に腰かけようとして、バランスを崩し、
あわや後ろにひっくり返りそうになるというアクシデント。
一瞬ヒヤッとしましたよ。81歳、何があるかわかりません。
噺に入れば、いつも通りの声量で朗々と軍歌を歌い、
ジャズの口三味線も絶好調。今日はさすがに座ったまま?
と思ったら、「いたたた・・・」と言いながらも立ち上がり、
ガーコンガーコンやってくれて、場内拍手喝采の嵐!
「痛いのでもう座りません」と、そのままで挨拶。
40分くらいやってたかな?小せんさんも合わせるとフルバージョン!
最後に、出演者全員が出てきて三本締めでお開きです。
終戦記念日に黙祷じゃなくて三本締めってのが噺家らしくていいですね。