東京の下町から、ちょっと郊外のほうまで、
文学作品に登場する街を、その作品の一部とともに紹介。
地図も載っているので、実際に本片手の散歩も可能です
私は学生の頃、スタンダードな文学作品はあまり好まず、
ちょっとマイナーな作家作品を読むことが好きでした。
国語の授業で感想文を書くとき、困るんですけどね
・・・というわけで、本書に登場する定番文学作品は、
ほとんど読んだことがなく、でも街の描写が魅力的なので、
いまさらながら読んでみようかと思います。
普通は、文学作品を読んで、その土地を訪ねるというものでしょうが、
散歩の本から文学作品を知る、というのもありかもしれません。
例外は、以前訪れたことのある根岸の子規庵。
大好きな正岡子規の終の棲家のあった根岸は、
かつて鶯が鳴き、ごろりと横になれる草原があったとか。
根岸に住み始めた頃は、まだ散歩が出来たんですね。
病に臥してからの子規を訪ねた寺田寅彦が、
玄関に女物の履物しかないのが胸にこたえた、
と記しています。その頃はもう外出はかなわなかったのでしょう
あ、「坂の上の雲」録画してあるのまだ見てないや。
この本抱えて、ゆっくり散歩したいものです・・・