海の中は水族館ではないので、見たい魚が必ず見れるとは限りません。
海の大物に会えるかどうかは、その人の運次第だと言われます。
ダイビングと言うのは、一人では無く、何人かで一緒に潜ります。
雨男または雨女と一緒にアウトドアしたくないように、悲劇的に運の無い人よりは、大物運がある人と潜りたいというのはダイバーみんなの正直な気持ちでしょう。
沖縄の石垣島にマンタロードという、かなりの高確率でマンタ(イトマキエイというでっかいエイ)が見れる人気のポイントがあります。
僕も一度石垣島に潜りに行った事がありますが、そのとき石垣島の空港が濃霧で空港が使えず、沖縄本島で一日足止めを食ってしまいました。
翌日の飛行機で石垣島に着くと、宿で足止めを食っていなければ一緒に潜っていたはずだった人が撮影したビデオを見せてくれました。
そこに収められていたのは優雅に泳ぐマンタの姿。
そのビデオを見て期待に胸を膨らませながら、翌日から三日間ダイビングしましたが、結局マンタを拝むことは出来ませんでした。
本島で足止めさえ食らっていなければ、いや待てよ、僕がいなかったからマンタが見れたのかも。
もしかして僕は運の無い疫病神?
嫌です。そんなの認めたくありません。
そして月日が経ち、僕は小笠原に向かいました。
イルカに、サメに、クジラに、マグロの群れに
そしてあのマンタも、なんと4枚同時に泳いでいるのを拝むことが出来たのです。
今なら自信を持って言えます。
僕は疫病神じゃありません。
幸運の男なんです。
皆さんもマンタで運勢占ってみませんか?