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のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

子どもたちは夜と遊ぶ(上) (下)/辻村深月

2007年09月20日 00時12分06秒 | 読書歴
■子どもたちは夜と遊ぶ(上) (下)/辻村深月
■ストーリ
 同じ大学に通う浅葱と狐塚、月子と恭司。彼らを取り巻く
 一方通行の片想いの歯車は思わぬ連続殺人事件と絡まり、
 悲しくも残酷な方向へ狂い始める。掛け違えた恋のボタンと
 絶望の淵に蹲る殺人鬼の影には、どんな結末が待つのか?
       毀れた絆と哀しい片想い
    深い闇を湛えた連続殺人事件が始まる・・・。

■感想 ☆☆☆☆
 上下巻を息もつかずに読み終えた。
 推理小説としてではなく、恋愛小説として。
 まさに「掛け違えた恋のボタン」の話だ。

 幸せになれたはずなのに、ちょっとした保身や恋愛特有の
 弱気な気持ちが未来を変えていく。長い長いプロローグとも
 言える上巻には、いくつもの伏線が張られていて、怒涛の
 ストーリ展開が行われる下巻では、分かっていく真実や
 人が抱えていた想いとその結果、現れた行動の種明かしに
 ちょっとしたカタルシスを味わうことができる。

 そして、すべてが分かった後、どうしようもない哀しみに
 身を包まれる。あのとき、誰かが自分の思いを口にしていれば。
 先のことや周りのことなど考えず、思いを伝えていれば。
 そうすれば、救えたかもしれない人がたくさんいる。
 そのことが哀しい。
 想っているだけではだめなんだ。愛は地球を救わない。
 その愛情をきちんと口にしなければ。行動で示さなければ。
 人に伝わってこその想いなんだと思った。


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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やっと見つけた! (ぽこ)
2008-10-17 12:40:43
ブックオフで。
今度一気読みするよ~。

こないだ穂信さんも読んだけど、
のりぞうおすすめの本は
安心して読めるので嬉しいな。
返信する
お返事遅くなりました (のりぞう)
2008-11-01 23:23:19
■ぽこりん
 おお。見つかった?
 あまりにも面白くてお勧めしてしまったよ。
 ぽこりんと本の話、するの大好きなもんで、つい。
 いつもありがとー!
返信する

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