のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

オカネスキー

2011年05月16日 23時03分53秒 | 日常生活
先週日曜日、ぶらりと寄った古本屋で「4冊1000円」の
セールが行われていました。

「4冊1000円」が安いかどうかというと微妙なところ。
なにせ、私が古本屋でいつもチェックするコーナーは
1冊100円のコーナーのみなのです。4冊で400円!
でも、昔から好きな作家さんは文庫になった時点で
ついつい買ってしまうことが多く、ほとんど持ってるし
最近、好きになったばかりの作家さんは
まだ読んだことのない作品を新刊で買えるほどの冒険はできないけれど
100円コーナーにちっとも降りてこないし・・・、と思案しつつ、
ぶらぶらと本棚を覗いて回りました。

すると。
家族全員(除・父上)が大好きな作家さんの本を上下巻2冊で発見!
わー!これはぜひともほしいー!連れて帰りたいー!!
と即効、左手で抱え込みました。

その数分後には
現在、絶賛再読中の京極作品をこれまた上下二巻で発見!
京極さんの作品はすべて集めると、本棚がどれだけあっても足りないぐらい
1冊が分厚くて、集めるのにためらいを感じるけれど、
でもでもこのシリーズだけは集めたいと思ってたんだよね。
分厚いだけに新刊で購入すると文庫本とは思えないぐらい高いし。
でも、本棚にはもう余裕がないような気もする・・・。どーしよー。
と迷いながらも「4冊で1000円だからね。」と右手で抱え込みました。

と、その直後。
その文章から垣間見える人柄さえも愛してやまない作家さん
北村薫さんの作品を2冊発見!
3作目が見事、直木賞を受賞したシリーズ作品の最初の2冊を発見です。
なんて美しい色合いの表紙!と装丁を見ただけで幸せな気持ちに。
即座に左手で抱え込みました。

・・・しまった。
現在、腕に抱えている本は全部で6冊。
でも古本屋さんのセールは「4冊で1000円」。
なやむー!!選べないー!!と、散々、逡巡に逡巡を重ねた挙句、
「もっとも読みたい本」ではなく、
「もっともコストパフォーマンスがよい本」という観点で購入することに。
となると、1秒で本の選定が終わります。
コストパフォーマンスを考えるのであれば、断然、京極作品!
だってまっとうに買ったら、文庫なのに1冊800円、1000円するのです。

でもねー。
北村作品の装丁の美しさと来たら。
あの文庫本はぜひとも我が家にお迎えしたいなー。
そもそも京極作品2冊がきちんと本棚におさまるのか、そこも不安だしなー。
と逡巡をさらに繰り返し。
でもやっぱりコストパフォーマンスだよね!
と本来の金額との差額の大きい京極作品2冊を選んだのでした。

で、本日。
購入した本を本棚になおそうと本棚を開けたところ
本棚の中にまったく同じタイトルの京極作品と再会を果たしました。

おーのー!!
あんなに!あんなに悩んで悩んで悩んで悩んで
購入を決めたのに、まさか我が家に既にいらっしゃろうとは。
朝から大きなダメージを受けて会社に出発する羽目に。

正直なところ。
ずぼらな私はお財布の中身なんてほとんど把握していないため
財布の中から1,000円冊3枚ぐらい抜き出されても
気付かない可能性大で(これはこれで大問題。)
お金への執着は少ないほうだと思っていたのです。

それなのに、「500円も損した!!」
と朝から大きなダメージを受けた自分に対して
なんだ、やっぱりお金に執着あるんじゃないか
お金が大好きなんじゃないか、と思いました。

だったら、お金を大切に使いなさいよ、と。
せっかく新しいおうちに連れてこられたと思ったら既に同じ子がいて、
新しい「我が家」に到着すると同時に追い出されるなんて
そんな切ないことをしちゃだめだよ、と切実に思いました。
ホントに申し訳ない・・・。