ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

丸山くんの反撃について

2019-05-20 11:10:33 | 日記
きのうはabemaTVで丸山議員を擁護しようとした人物について取りあげたが、書き忘れたことがある。若干補足しておこう。

abemaTVは、インターネット・テレビ(ネット上で番組を配信するテレビ)である。そのTV番組に出演して、丸山議員に心のこもった呼びかけを行ったU氏については、abemaTIMES《「丸山が電話に出ない。孤立させるのではなく、再生のチャンスを」丸山穂高議員への辞職勧告に元経産官僚が涙の訴え》(5月18日配信)をソースにしている。

さて、その丸山議員であるが、彼はきのうツイッターに投稿し、日本維新の会が「意味不明な対応」をしたとして、いちゃもんをつけ批判したという。維新の片山虎之助共同代表と馬場伸幸幹事長が、ロシア大使館に出向き、ガルージン大使に「わが党にいた議員の発言で不快な思いをさせた。維新の考えでは全くない」などと謝罪したことへの丸山議員なりの反撃である(共同通信5月19日配信《除名丸山氏がロに謝罪の維新批判「完全に意味不明な対応」》)。

丸山議員のこの反応を知り、私は、彼の言動の意味がわかった気がした。彼は読売新聞や産経新聞と同様、「ロシアは北方四島を不法に占拠している」とみなし、「こんな不埒な行いをする野蛮な国・ロシアに頭を下げる筋合いはない」と考えているのである。

丸山議員の見解は、読売新聞や産経新聞がすでに社説で公にしているものと同じであり、それ自体は何ら非難されるべきものではない。以前、本ブログで述べたことだが、非難されるべき点があるとしたら、彼がそこからさらに一歩踏み込んで、「だから戦争をして四島を奪還すべきだ」と主張した(と取られるような言動を行った)ことである。

戦争云々のこの主張にしたところで、世界の軍事情勢へのリアリスティックな認識を欠き、著しく現実離れしている点で、愚の骨頂と言わざるを得ない主張ではあるものの、それ以上のものではない。「公共の福祉」に反するインパクトすら持たない、ある意味平凡な低レベルの主張だと私は思っている。そういう「愚」をいちいち論(あげつら)い、それによって彼を社会から抹殺しようとする動きには、私は与する気になれないのである。

言論の世界で自己を打ち出すにしても、右派のイデオローグとして社会扇動を企図するにしても、「愚」なる言動は自ずと淘汰され、生き残ることはできない。この丸山くんの件は、だから生温かく見守るだけだと私は思っている。
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