その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

ハハにてんてんの日?

2024-05-13 05:35:41 | 転職

「おい、母の日のプレゼント買ったかぁ?」

モジモジ…「女心というものを知らんヤツよのう!」 昨日は「母の日」日曜日…長男『ポン太郎くん』は休日ではあるけれど、暑くなりそうな予感に朝の潅水だけはお願いしておりました。そして、作業中の彼に聞いたらそんな調子でありますよ^^; ならば、『女心』というものを熟知している『おやじぃ』は、収穫したスナップエンドウの中から最も上物と思うものを20個ほど選んでプレゼントしなさいとアドバイスする。(農家ってさぁ、出荷しているくせに規格外やB級品しか食べていないんです。本日のお客様ごめんなさい^^;)本来は『桐箱』にでも詰めて上納したいところだけれど、急場なので仕方がない袋に入れて、色紙でリボンを作って「ホレ、渡してこい!」こんな調子でありますよ。そんな気の利くことのできる彼ではないから、『おやじぃ』の差し金であることはバレバレである。今はお金がないので、播種、定植、潅水と管理をしている彼の成果としてプレゼント…今度は、きゅうりだけでなくスナップエンドウも任せてみますかねぇ?
ご近所の若夫婦が、庭の畑で作業をしている。天気が良いので彼らの祖母が監督をしているようである。そこへお隣集落のSバアさん…彼女が話し始めると長くなる。折から『おやじぃ』はわらび採りをしていたので、彼女の長話の腰を折るためにわらびを祖母にプレゼント…「今日は母の日だから。」(そう彼女は我が亡きお袋と同じ歳94才である。母の日と言われてキョトンとしてましたが…だよねぇ^^;)


ホウレンソウ一株にも学ぶこと満載!

さて、休日であるはずの『ポン太郎くん』を呼んで、自家採種、移植、薹立ち(とう立ち)というものを説明した。葉先には都合よく「カブラハバチ」が止まっている。子どもの頃は、ホウレンソウの種子を自家採種していたようだから、「薹立ち」など見慣れているけれど、最近は長日下でも薹立ちしにくい改良品種が販売されており、なぜ、種子を買うのかを改めて説明する。もしかすると『先祖返り』してしまったのでしょうか?当初、移植は出来ないと説明していたのだけれど、根の張り具合を調べ、本葉4枚程度なら、大きく土を掘り取ることによって、植え痛みも少なく移植できそうである。「カブラハバチ」はその名の通り、アブラナ科植物の害虫であり、ホウレンソウに対しては無害であるetc.彼の貴重な休日はどこへ行ってしまったのだろう(笑)
はてさて、お茶のみ話で『悪者』のような扱いを受けた『おやじぃ』であるが、どうも菊の苗が欲しくて、先に元オーナーの猫の額のような菊の畑を耕運したのが気に食わなかったようである…元オーナーが「お盆豆を蒔きたい。」などと言ったひと言で、こちらのバアさんも気が急いてきたようである。(足が悪いし、直ぐに張り切って動くから翌日には寝込んでしまうくせに^^;)仕方がない、田起こし作業を一時中断して、彼女の畑も耕運してやることとした。最初は3畝ほど、隣の畑を見たらもうひと畝…ついにはネギも植えたいから5畝と段々増えていく。トラクター作業中にも鍬を抱えて出てくるから「危ないから出てくんなぁ!」と声を荒げても意にも介さない。ふと思いましたねぇ…良い事をしたつもりが、これで転ばれてケガでもされたら、彼女の息子に怒られる。見返りの報酬は…年金暮らしのバアさんから金取れるかよ…喉の渇きに用意してくれたペットボトルのコーヒーで十分、これまた母の日のプレゼントと啖呵を切ってみせるのよ…今日一日、母たちに『てんてん舞い』させられた「ババの日」になりましたけど(笑)


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