わたしたちの教科書（偽装国家日本）

木曜日の夜１０時から「わたしたちの教科書」というドラマをやっている。今日の夜は「生徒諸君」というドラマがある。いずれも中学校のいじめや教師の不祥事を描いた番組で、決して浮ついた学園ドラマではない。
「特にわたしたちの教科書」は良く出来たドラマだと思う。一人の生徒の死を巡り、その生徒の義理の母親が弁護士で、いじめを隠蔽する学校と闘う物語だ。
人間が真剣に生きる。まじめに生きるということがどういうことなのか考えさせられる。「正直者は馬鹿を見る」というのが今の日本の現実ではないだろうか。
アメリカのブッシュ大統領も石油利権のやくざの親玉だ。もともとイラク戦争を始めた時、これで石油の価格が安定するはずだった。ところが石油の値段はイラクの政情不安定を理由に大高騰。２００６年の経常利益世界一はエリクソン・モービル、２位、３位も石油関連だ。ちなみにトヨタは１５位。
ブッシュは自分を批判する立場の人間はどんどん首を切ってきた。実はアメリカはブッシュの恐怖政治だったのだ。今徐々にその実体が明らかになりつつある。
次の選挙では共和党は敗北するだろう。長くなるので中身は避けるが、ブッシュ政権こそ最大の偽装政府だ。
一方の日本も、もうどうしようもない所まできている。
先日万博公園のエキスポランドで重大事故が起きたが、実はこの事故は日本が偽装国家である事を証明するものだった。まずエキスポランドはもともと大阪万博の時に税金で建てられたテーマパークだ。そこにジェットコースターを納入したのが泉陽興業。そして泉陽興業の会長がエキスポランドの山田社長だ。
山田社長は自民党大物議員の元秘書。またエキスポランドは日本万国博記念機構というところが管理しエキスポランドの売上の２０％を上前としてはねている。
もちろん日本万国博記念機構はまたもに仕事などしておらず、完全な天下り機構だ。理事長こそ民間人だが理事は大蔵省、監事は大阪府、警察庁からの天下り。月給は理事が９０万／月、監事が７０万／月だそうだ。
そして泉陽興業とエキスポランドはあの悪名高き随意契約。
こればかりではない。実は泉陽興業はベルトコンベアーを作っている。関西新空港の土木工事に関するベルトコンベアーはすべて泉陽興業が納入している。ご存知のように関西新空港建設は利権の温床。１９９２年にこの利権にからみ山田社長の自宅が銃撃されている。
またジェットコースターの基準は何と建築基準法とエレベーター基準法に基づいているらしい。あんな高スピードで危険なものが、独自の基準を持っていないのだ。ここでも政治家の怠慢とインチキ体質が顔をのぞかせている。
裏ルート、利権、天下り、政治家、癒着、隠蔽まさに日本の偽装国家を証明する事実がこのジェットコースター事故に凝縮されているのだ。

「わたしたちの教科書」も実は文部科学省をはじめとする官僚と学校、教師そして生徒がかかわった、まさに利権、裏ルート、隠蔽を描いたドラマだ。
とにかく日本の首相以下政治家がまさにこれをやっているのだから生徒にどう説明すればいいのか。５０００万円の使途不明金が浄水器や５０００円の水を買ったと答弁する大臣を庇う首相。そして靖国神社問題でも姑息な態度をとる首相。阿部首相もどうしようもない馬鹿だ。あんな人間に日本の政治を任せていていいのか。世の中のことなど全く知らないのではないか。底辺で働く人間のことや介護の実態など。他の大臣連中が金まみれだから、金の心配のない小泉や阿部が首相をやるしかないのだろう。これも政治家の隠蔽工作。

高校野球の特待生問題も根は一緒だ。まさに高校野球は利権の温床。それに一番恩恵をこうむってきたのが高野連であり朝日、毎日、ＮＨＫといったマスコミだ。
高野連の役員に朝日や毎日の社員が入っているのは既成の事実だ。
学校側も甲子園に出ることで物凄い恩恵をこうむる。新興の高校が甲子園にでると志願者が倍増するそうだ。特待生の費用など簡単に出るらしい。
一方、今の高校野球は特待生制度によって築きあげられたといっても過言ではない。桑田、清原に始まりイチロー、松坂などスター選手のほとんどが特待生だ。
野球以外でも、福原愛、宮里藍等は立派な特待生だ。
今高野連は無茶苦茶な理論のすり替えを行ったことで窮地に追い詰められている。
何が「汗と涙の純粋」な高校野球か。今さら何をいっているのか。特待生制度を黙認してきたのは高野連ではないか。問題はプロ野球と学校の監督、リトルリーグと学校の監督といった闇ルートの裏金の実体の追求にあるはずだ。
利権の温床は特待生制度にあるのではなく高野連の利権の中にある。

ラグビーでも特待生制度は間違いなく存在する。大学でも多くの大学が適用しているはずだ。関東学院の春口監督が「学校がラグビーに理解がない」と嘆いていた。恐らく充分な補強費用が出ないからだろう。選手を集めるには多額の資金が要るはずだ。春口監督の言いたかったことがわかった。リクルートで早稲田や明治や同志社に勝つには多額な資金が要るのだ。
高校でも同じことが言える。なんであんなに東福岡や仙台育英や桐蔭学園に良い選手が集まるのか。それも地方から。高校野球よりははるかにましだけどね。
山形や鳥取の私立なんて地元の高校生なんてほとんどいないんじゃないか？済美、福知山成美、常葉菊川、大垣日大なんていう新興校もみんなそうだよね。
今回あの中田翔のいる大阪桐蔭が名前が出なかったのは高野連の理事が大阪桐蔭の監督の関西大学の１年上の先輩で、うまくごまかしたらしい。また高知の明徳義塾は以前から特待生制度が問題視されており、入学案内に学業による特待生制度と明記することで、今回の難を逃れたらしい。
ラグビーの愛知の春日丘も中学生の優秀な選手を集めまくっているらしい？

いまだ日本の戦争責任を認めない日本の政治家達。ここに隠された利権や隠蔽。これこそが日本社会の方向性を誤らせる温床だ。例えば「南京大虐殺」人数の誇張はあると思うが、実際に虐殺があったことは事実として認められている。しかし政治家は認めない。平気で嘘をつく日本の政治家。情報が発達した日本でもうその嘘は見破られている。そんな大人を見て子供たちはどう育つのか。「インチキをやって金をもうけ、その事実は隠蔽する」それでセレブと呼ばれることが日本人の目標なのか。