元ライターの小説家への道

僕もまだ本気を出していません。

NO20-ディアハンター

2006年03月20日 02時37分45秒 | アレコレ鑑賞
 レンタルDVDの欠点は人気作が貸し出し中で借りられないところですな。

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 ロバート・デ・ニーロ主演「ディアハンター」を見た。忘れられた名作の感が強いこの作品。実は強烈なまでの反戦映画に仕上がっている。前半は仲の良い鹿狩り仲間が、出兵までの日々を怠惰に過ごすシーンに終始する。しかし舞台をベトナム戦争に移してから狂気の世界が描かれ始める。

 ベトナム人の捕虜となり、遊び半分でロシアンルーレットを強要されるアメリカ人。テーブルに向かい合って座らされ、二人の中央には一発だけ弾丸が込められたピストルが置かれる。ギャラリーのベトナム人の間で金が飛び交う。二人はどちらが生き残るかの賭けの対象でしかないのだ。拒否及び逆らうことは許されない。常に数本のライフルが頭に突き付けられている。

 その状況を檻の中で見守る主人公たち。自分たちは賭けの道具でしかなく、目の前の捕虜が頭を打ちぬいたら次は自分たちがテーブルに座らされる。すでに山積みになっている死体。ここまで戦争の狂気を描いた作品を始めてみた。引鉄が空気を叩いた時の安堵感が心に響く、逆に薬莢の火薬が火花を噴いた時に心に痛みが走る。意見は分かれると思うが、反戦映画として成功した作品だと思う。

 しかし反戦映画を見て毎度思うんだけど、どんな名作が出ようとも戦争は無くならないね。なんでかね?アメリカ大統領とかは映画見ないのかね?

 あとこの作品みて思ったんだけどさ、ベトナムの時って帰還兵の問題があったじゃん。帰還兵が殺戮の道具になっていたり、麻薬に溺れていたりとか。けどイラク戦争の帰還兵のそういう話ってあまり聞かないよね。

 それってばオレがニュースを見ないから俺だけ知らないのかね?日本にそういう情報が入っていないだけなのかね?アメリカで情報規制しているのかね?もしくはボタンひとつで簡単に人を殺せる時代になってしまったのかね。良心が傷つけられることなく殺戮できるような時代にさ。

今年見た映画の順位

  1位- コンタクト
  2位- マトリックス-リローデッド
  3位- マトリックス
  4位- オールドボーイ
  5位- ディアハンター
  6位- スクールオブロック
  7位- DEEP BLUE
  8位- スターウォーズ エピソード3
  9位- 下妻物語
 10位- パッチギ!
 11位- ブラザーフッド
 12位- スウィングガールズ
 13位- 誰も知らない
 14位- マトリックス-レヴォリューションズ
 15位- ガンモ
 16位- 女と女と井戸の中
 17位- バートン・フィンク
 18位- ブレイド
 19位- 8mile 
 20位- ハサミ男

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3 コメント

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Unknown (まゆ★)
2006-03-20 08:53:52
「反戦映画を見て毎度思うんだけど、どんな名作が

 出ようとも戦争は無くならないね。なんでかね?

 アメリカ大統領とかは映画見ないのかね?」



う~~む。確かに。

帰還兵の問題もベトナム以降はあまり耳にした事がない。

どこで、どうなっちゃっているんだろ?
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Unknown (きょん♪)
2006-03-20 11:05:19
戦争って人を狂気にさせますよね。父も戦時中は口に出来ない様な悲惨な現場を見たって言ってました。どんなに聞き出そうとしても最後まで話してくれませんでしたけど。。。

以前憲法第9条の死守する為に奮闘していた土井たか子さんは、自らが戦争の体験者でその時の辛く悲惨な体験に裏打ちされた活動を今でもしているそうです。もう既にその時は近づいているのでしょうが、戦争経験者のいない日本の政界にも多少の不安を覚えます。



それに、情報は往々に操作されたりしているのでしょうね。特に日本のマスコミは突っ込んだ話まで取り上げないっていうのもあるでしょうし。。。イラク戦争の最中にBBCのニュースを見る機会があったのですが(家では見れないけど…)、日本で伝えられてないようなことまで放映してました。
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Unknown (村尾さん)
2006-03-22 07:59:36
>まゆさん



それにしても同じことを繰り返す国民ですな。



>きょんさん



なんか色々と考えてしまいますね。アメリカのアホのように同じ過ちを繰り返さないことを願うばかりです。
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