元ライターの小説家への道

僕もまだ本気を出していません。

「どちらかが彼女を殺した」を読んだ(2回目)(ネタバレ)

2011年06月04日 21時46分00秒 | アレコレ鑑賞
「漫画家谷口ジロー氏に仏勲章」

「夜に近いヒルー!」とかいう、マンガの人は誰だっけ?

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 東野圭吾の「どちらかが彼女を殺した」を謎に注意しながら読んだ。しかしいまだ犯人分からず。自分の考えをまとめるために、色々と記す。読んだことない人は見てはいけない。読んだことある人は、見当違いなこと考えてるな~。とニヤニヤするが良い。






 ちなみに、これを書いている時点で犯人は佃潤一だと、ほぼ確信をもって思っている。理由は姑息。康正が電気のスイッチを入れた時に、「犯人が絶叫して、犯人じゃない方が悲鳴を上げた。」という記述があったからだ。普通、悲鳴を上げるのは女だ。そういう理由から。



1.園子の背中の星型の痣。
→これは恐らく関係ないと思う。時々、話が出るので一応列挙

2.空になったワインボトル
→これは弓場の供述では、生きている園子が誤って飲まないためと言っていた。恐らくそれは、その通りなのだろう。なので関係ないと思われる。

3.コードを留めるのに、なぜ絆創膏を使ったのか
→潤一が使ったのは間違いなさそうだが、なぜ目の前にあるテープを使わないで、わざわざ薬箱にある絆創膏を使ったのか、その記述がない。

4.なぜ絆創膏が剥がれかかっていたのか
→潤一によって睡眠薬で寝かされた園子。園子の体に絆創膏をつけたのも潤一。これがいつ剥がれかけたのか、分からない。もし園子が起きたのだとしたら、完全に剥がれていなくてはおかしい。

5.睡眠薬が二包あったのはなぜか
→弓場と潤一が園子の部屋でバッタリ会った時は、潤一が飲ませた一袋だけだった。もう一袋開けたということは、誰かが飲まないといけない。弓場と潤一の訳がないから、再び園子が飲んだのか。寝ている人間に飲ますことなど不可能だと思うから、園子は一度起きて、また飲まされたのか。それは間抜けすぎる。

6.なぜカレンダーと写真は燃やされたのか
→なぜ持ち帰らなかったのか。燃やす意味が分からない。

7.一番のポイントである利き手の謎
→康正が謎に気がついた時に、列挙された明らかに園子ではない者がやった痕跡。①カレンダーや写真を焼くこと。②自分の体に電気コードをつけて、タイマーをセットする。③睡眠薬を飲みベッドに入る。これらのウチどれかは犯人が行っており、利き手に関係している。

①カレンダーや写真を燃やすという行為
→ダイニングテーブルに置かれた皿の上で燃えていたふたつ。まず何を使って燃やしたのか。ライターかガスコンロ、マッチで火をつけたと思うが、その記述はなかったように思う。そして物を燃やすという行為に利き手が現れるとは思えない。

②自分の体に電気コードをつけて、タイマーをセットする
→絆創膏を使って自分の体に電気コードをつける。背中につけるのは、多少難しいができないことはない。胸と背中に電気コードをつけ終わってから、タイマーをセットする。これも自分で行うことは可能だ。この行為が右利きと左利きで変わった痕跡を残すだろうか。

③睡眠薬を飲みベッドに入る。
→一包目は潤一が開けている。二包目は?二包目を犯人が開けたのだとしたら、利き手の証拠は出る。

8.タイマーの謎
→入/切スイッチのついたタイマーがどんなものか分からないが、12時間単位でのセットと書いてあった。入るスイッチがセットされていたのは1時。そうすると1日2回スイッチが入って、死後も園子の体に電流を流していたのか。そもそも、スイッチが入ったら入りっぱなしで、園子の体には電流が流れっぱなしにはならないのか?これは本筋とは関係なさそうだが…




 と、ここまで書いて閃いた。犯人は潤一ではなく弓場だ。色々書いたけど、大事なのは潤一と弓場が殺人現場で鉢合わせになり、その後、潤一が帰った後だ。帰った後に変わった現場の証拠。絆創膏やワインボトル、燃やされたカレンダーと写真。それらは、どちらが工作しても鉢合わせになった瞬間に帳消し。

 そう考えると浮かび上がるのが、二包目の睡眠薬だ。これは鉢合わせた時は、園子に飲ませた一袋目しかない。その後に登場したのが二包目。これをどちらが破ったのか?それが物的証拠になり、利き手が大きく影響する。さらに、康正の脅しによって睡眠薬を飲まされた弓場。その睡眠薬は自分で破いて、薔薇の絵柄のゴミ箱に捨てている。後に薔薇の絵柄のゴミ箱がキーワードとして出てくる。

 眠る園子にどのように飲ませたのかは分からないが、弓場が犯人でまず間違いないだろう。僕の推理はこれで完了。これから袋とじのあとがきを読んで、スッキリしたく思います。

 あー面白かった。

どちらかが彼女を殺した (講談社ノベルス)
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