平成25年7月の夏、蝉「クマゼミ」は今年も元気に鳴いていた。
昆虫それぞれ、教えてもなくDNAにインプットされたプログラムで
時を感じ、土の中温度、季節感を感じそして夏のはじまりと同時に
土の中で7~8年過ごした幼虫が一斉に羽化しはじめ約2週間の旅
がはじまる。雄と出逢った雌がある過程を経て産卵に向かう。
役目を終えた雄は、先ほどまで勢いよく鳴いていた声もかすれはじめ
時折、断続的に鳴くようになり燃え尽きるん命はすぐそこまで来ている。
涙がでるほど可愛そうである。(蝉を必要以上採らないでね!)
もう5分も経たないうちに蝉は支える力を失い地上に落ちて一生涯の
壮絶な生命に幕をとじる。(蝉さん可愛そうね)
もし、落ちて燃え尽きていたらそっと手のひらに載せて木の葉の陰でも置いて
あげてくださいね。
早かれ、遅かれ人様の命も同じ運命をたどる。
私たち、人間に生まれてきたことを喜び人様に迷惑をかけず、損得も
考えずみんな仲良く平穏に暮らしたい。
蝉の物語は、人間である私たちに何か大変重要なことを語りかけ、
命の尊さや生き様を教えてくれる。
Yotubeのアップロードより転載記事
近くの公園の大木に今年も数多くの「クマゼミ」の集団が元気よく鳴いて
います。土の中で7~8年暮らして毎年同じ場所に幼虫の時の衣を脱ぎ
捨て(脱皮という)やがて日の出前ごろから立派な成虫と同じ姿で木の上
の方に向かう。
抜け殻から麓で脱ぐものや2m上の木の葉の上で脱ぐもの様々。
今年の夏、初めて鳴き出して3日目を迎える。
羽化(幼虫から成虫になる過程で脱皮する様)は、外敵を避けて深夜から、
明け方ぐらいまで続くようである。
羽化した成虫は一斉に大木(桜の木)の上を目指して休み休み日にちを
かけて登る。
この時、雌は雄と無事巡り会えてめでたく産卵を迎える。
木から木へと飛んで元気よく鳴くのは雄である。
何と短い期間で素晴らしい光景を目にする。
羽を観ると透き通った初々しい網状の羽。
まだ、羽が緑色で余り時間が経っていないようである。
羽を広げたりたたんだりと準備中である。
まだ、飛ぶことができない状態である。
偶然にも至近距離の20cmぐらいで撮影成功!
普通であればとっくに危険を察知して逃げている。
7月の下旬ごろには立派な羽になって大空を飛び交う。
蝉の世界では「鳴く」のは雄でメスは鳴かない。
雄が来るのを待っている。
無駄な体力は使わない。
生命の全てが子孫へバトンタッチして約2週間(10日位)
の寿命が燃え尽きる。何と寂しい光景か。
しかし、この間は精一杯生きてメスは木に卵を産み付け
今年の「クカゼミ」の2週間ばかりの命は燃え尽きる。
時は経って土の中へ戻り生き続ける。
2010年夏、撮影 クマゼミの豪快な鳴き声
来年も、きっと土の中で7~8年過ごしていた「クマゼミ」は
この木に元気な姿を見せてくれることを祈る。
人間も負けてはいられない。
この「クマゼミ」のように人様に迷惑かけないように
全力で生涯生き続けたいものです。