この時計は、顔が気に入って購入に至ったものです(B-Barrel BB-0040WHRO2)。
気に入った点は、エナメル風の盤面、赤色の「XII」インデックス、周囲の梯子状の目盛り。
鉄道員が使っていた懐中時計(Railroad Watch)、あるいはWWIの頃のTrench Watchのように迅速で精確な読み取りが要求されるような時計がベースになったデザインなのだと思います。
6年ほど前に発売されてますが、今はすでに廃盤になっていて入手はかなり困難です。
これが、購入時の姿
とても、良いデザインなのですが、一点だけ気になったのが、幅広で重ったるい黒色の針
折角のお顔を、もう少し、すっきりと見せたい。
時・分をシャープに指し示してほしい。
というわけで、針を交換することにしました。
裏蓋を外して、竜頭と巻芯を引き抜きます。
ケースからムーブメントを取り出して、
盤面を養生して、
剣抜きを用いて、
時針、分針を引き抜きます。
秒針は剣抜きが入らないので苦労しましたが、ピンセットでなんとか引き抜きました。
左側の3本がオリジナルの針で、右側の3本がeBayでドイツから手に入れたスペード型の青針。
この青針3本で2,000円
0.1gまで量れる電子天秤でも数字が出ないほど軽量
仮に3本で0.05gだと仮定すると1gあたり40,000円
「金」の約10倍の単価だわん
で、秒針、分針、時針を取り付けて、
養生シートを外してご尊顔を拝すると、お〜、いいではないですか
再び、ケースに収めて、完成
実は、途中で小さなネジ類を何度も飛ばして、床を這いつくばって探したり、裏蓋がスムーズに閉まらず苦戦したりしています
Befrore After
すっきり、スッキリ
それにしても、時計が動かなくなったり、部品をなくしたりしなくてよかった
盤面を汚したり傷つけたり、風防内にホコリが入ったりしなくてよかった
時計の分解には大小さまざまなリスクをともないます。この記事では細かな注意点に関する記載を割愛しています。安易な気持ちで真似をなさいませんように。チャレンジなさりたい方は、あくまでも自己責任でお願い致します
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