市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

市原市の里山で、暮らす・働く。

2022-04-30 | 観光
このところお天気が全然安定しませんが、今日はようやく晴れました♪
GWですから、南市原方面へお出かけされた方も多いと思います。
今日は、観光スポットではありませんが、南市原にある市の重要な拠点をご紹介しますね。

市原市観光協会を母体とする「市原DMO(観光地域づくり法人)」が市と連携して開設した、
『いちはらライフ&ワークコミッションオフィス』です。
代表の池田さんに案内していただきました。

小湊鐵道の養老渓谷駅から徒歩5分ほどにある空き家をリノベーションし、
ここを事務所として、市南部への移住相談や企業のオフィス誘致にワンストップで対応しています。

これがリノベ前の空き家。
(朽ち果てた物置小屋、と言ったら失礼か・・・(^^ゞ)
いちはらライフ&ワークコミッションのサイトより


これが現在の姿。昨年3月にオープンしました。


外観はあまり変わりませんが、なにげにシンボルマークがオシャレ。


ところが中に入るとご覧の通り!


今年の千葉県建築文化賞で入賞も果たしたそうです。






ロケーションも含めてのスタイリッシュな空間、ですね。


もともとこの取り組みは、「地域おこし協力隊」として市原市に移住した若者が、
手弁当で始めた空き家の調査活動から始まったそうです。
今年3月の時点で、相談から7件14名の移住が実現しています。

池田さんはじめこの地域に魅力を感じた若い世代の活動や、地域住民のご協力など、
現場の地道な努力があってこその事業だということが、よく分かりました。

コワーキングスペースの機能もあるそうなので、
私たちも一度ここで仕事をしてみようかしら?

いちはらライフ&ワークコミッションのサイトはこちら
 「くらす はたらく いちはら」

八幡で社会実験

2022-04-28 | 生活困窮
コロナの感染拡大によって延期されていたイベント
「YAWATA STYLE FEST」。
開催日時が決まったようですよ^^



5 月 21 日(土)・22 日(日)、午前 10 時~午後 4 時 。
場所は前回同様、八幡宿駅東口の通路です。

因みに、1月に開催した際のブログはこちらです  「みんな、YAWATAにいこうよ!」



このイベントで、地域の事業者の皆さんの繋がりが深まるという期待もありますが、
一方で市側はこれを「社会実験」と位置づけていて、
駅の利用者などの滞留時間、購買行動、通行量などの変化を測定して、
これまで活用されていなかった市有地の可能性を探るとのことです。
その検証結果にも注目したいと思います。

グローバル化推進校・加茂学園は確かにすごかった!(訂正追記あり)

2022-04-27 | 教育
市南部ののどかな里山にある小中一貫校「加茂学園」
2013年に、4つの小学校と加茂中学校を統合して開校されました。
児童生徒数は、1年生(小1)から9年生(中3)まで、合わせて約150名です。

加茂学園では、令和2年度からグローバル化を目指して特別な英語教育を推進しています。
昨日、コロナ禍を経てようやく視察が実現しました!



今年度からは、文科省から教育課程特例校にも指定され、
あらためてグローバルコミュニケーション科が新設されました。
前期(1~4年生)、中期(5~7年生)、後期(8~9年生)のブロックごとに
「イングリッシュルーム」という専用教室が用意され、
ALT(外国語を母国語とする指導者)が、常時1名ずつ(計3名)配置されています。
英語の授業時間は、1年生(小1)から9年間で、通常のコマ数の1.5倍になるそうです。
(その代わり「総合的な学習の時間」が半分に削られましたが)

1~4年生用のイングリッシュルームでちょうど行われていた、
3年生の授業を覗かせていただきました。

(教室内の写真は撮りづらかったので、市のサイトから)


ALT含めて3名の教師に児童が15名。環境の充実ぶりは文句なし。
授業の中身も、会話、ジェスチャー、ゲーム、歌など、
子どもの興味を引きつけるよう、テンポ良く進められていきます。

驚くことに、授業中の会話はほぼ英語!そして子どもたちの発音が素晴らしい!
実際に、成績UPのデータも現れ始めているそうです。
ALTの方々も、他の学校のように「英語の授業の時だけ」でなく、
休み時間や体育など、いつも子どもたちと触れあうことができるのも、とてもいいですね。
また、小中一貫校という特長を活かして、
9年間を通した連続性のある指導ができるというところもミソだと思います。

一方、私が注意しなければならないと感じるのは、この取り組みのそもそもの市の狙いです。
↓↓
※市の資料より抜粋
「加茂地区のまちづくりや活性化に寄与するため・・・(略)・・・
『通いたい』『通わせたい』という、魅力ある学校の実現を図る必要があります」


確かに加茂地区は、市内でも特に人口の減少が激しい地域ですが・・・
教育はその課題解決のための手段?
私はどうもここに引っかかりを感じるんですよね。

また、
ALT3名の常時配置(派遣)には、市民の税金が年1500万円使われています。
公立として、一つの学校に特別に予算をかけることの意義を、行政はきちんと整理しているのか。
これが将来、市内の他の小中学校にも展開されていくのか、いかないのか・・・。

賛否両論あるとは思いますが、
今回の視察で現場の先生方の頑張りやカリキュラムの素晴らしさを肌で感じたからこそ、
肝心の行政が、そのビジョンをはっきり示していないことが余計に気になるのです。

最後に、もう一つ加茂学園の素晴らしさを。


市内の公立中学で唯一、女子の制服にスラックスが導入されているのです!
これも、広い意味でのグローバリゼーションと言えるのでは?

*********
(注:追記)
本文の「市内の公立中学で唯一、女子の制服にスラックスが導入」の部分について、
ブログをご覧になった方から、他にも導入している学校があるのではないかとのご指摘を受けました。

もちろん視察した際に職員等に確認した上で記述したものですが、
ご指摘を受けてあらためて教育委員会に確認したところ、
きちんと把握されていなかったことが判明しました。
現在調査中ですので、事実確認できましたらまたご報告したいと思います。
申し訳ありませんでした<(_ _)>

待機児童数はゼロ達成 でも・・・

2022-04-25 | 子ども
先日の市の発表によると、
保育所等の待機児童数(国の定義)が、
今年4月1日時点で初めて 0 人となりました!

但し、「国の定義」というところが引っかかりますよね。

これは、例えば家から遠い園を勧められて辞退するなど、
何らかの理由で特定の園のみを希望した場合は、国の定義の待機児童にはカウントされません。
市原市は44名だったそうです。
また、
認可保育施設を希望したが入れず、やむなく認可外に入れた場合も待機児童にはカウントされません。

それから、4月は年間で一番保育園に入りやすい時期。
この時点ではゼロでも、年度途中は厳しいかもしれません。

その他、待機児童ではありませんが気になるのは、
きょうだいで別々の園に入れなければならないケース。
これは送り迎えだけでも相当な負担ですよね・・・。
私が実際に相談を受け調査したところ、
昨年度、きょうだいを通わせている世帯のうちの約16%が、
きょうだいを別々の園に入れていました。

もちろん、施設整備や相談業務の強化など、市の努力は評価していますが、
今後も、保育施設の選択の自由が真に保障されるよう進めてほしいものです。


・・・・・タイツリソウ「ゴールドハート」。

耳飾りのように可愛らしい花姿も素敵ですが、
黄金の葉っぱもひときわ目を引きます。


この暑さで、パンジービオラたちもそろそろ終わりになるかな・・・



I'Museumのウェブサイト開設

2022-04-24 | 文化芸術
市原歴史博物館と歴史体験館の開館も、もう今年の秋。だんだん近づいてきましたね。
市原市では、それに先だち専用ウェブサイトを開設しました♪

こちらです  I’Museum(アイミュージアム)



I'Museumは、
市原歴史博物館と歴史体験館というハコモノに加えて、
市内全域の歴史遺産もフィールドミュージアムと捉える
という考えを表しています。

コンセプトは『市民を、主人公に。
これがどう具現化されるのか・・・期待しましょう。

プレイベントとして、歴史体験館で「伝統技術」ワークショップが開かれるようですよ。
土壁塗り、木材加工、竪穴建物屋根土葺き。
なかなか面白そうですね。
興味のある方は申し込んでみてはいかがでしょうか。


・・・・今日は、飯香岡八幡宮の境内の清掃に参加させていただきました。
押しも押されもしない、I'Museumの大黒柱のひとつ。
こうした地元の人々の日常の支えによって守られ、受け継がれていくのですね。




残念な議会、あの手この手の議会

2022-04-23 | 議会
20日にフジテレビで放送されたニュース番組で、
千葉県議会の本会議中の残念な様子が流されましたね。
私もちょうど見ていました。

会期中、一部の議員の皆さんが毎日毎日
遅刻・早退・居眠り・読書・落書き・・・

放映時間は20分くらいでしたか、、微に入り細をうがつ丁寧な取材。
私も正直、こんなに乱れているとは・・・とビックリしました。
(もちろん市原市議会はここまで酷くないです)

今日ちょうど、
県議会を担当したマスコミ関係の方と話す機会があったので、この話題を振ったところ、
「全然驚きませんね。いつもこんな感じでしたよ。他に、女性議員に対するヤジとかも酷いですし」
と言われ、ショック倍増。。
もちろん県議の中には真面目に取り組んでいる方もいるだけに、本当に残念でなりません。


その一方で、住民の関心を高めようと、こんな工夫を凝らす議会も。

北海道鷹栖町の議会案内ポスターです↓↓
(ハフポストさんからお借りしました)

ゴジラ映画風


少年ジャンプ風


週刊誌の中吊り広告風


私たち市民ネットの市議会リポートも、極力
手に取っていただけるように・どなたにもわかりやすいように、と工夫しているつもりですが・・・
いっぺん、ここまで突き抜けてみるか?

鷹栖町議会は、さらにこんな広報冊子も。
「議会傍聴ガイドブック」ジャポニカ学習帳風

(FNNプラオムオンラインさんからお借りしました)

中身も、
「良くない一般質問の例」とか「議員の通信簿(傍聴者が議員の質問を採点する)」とか・・・
これはなかなか良いですねぇ~

結果、以前の倍以上の傍聴者が訪れるなど、確実に手応えはあるようですね。
こんな努力を惜しまない議会なら、いつ取材カメラが入っても大丈夫でしょうね、きっと。

いよいよ!チバニアンにゴールデンスパイク

2022-04-22 | 文化芸術
よもや忘れてはいないと思いますが、、
一昨年の1月、チバニアンの地層が
国際地質科学連合からGSSP(国際境界模式地)として承認されましたね。

GSSPには「ゴールデンスパイク」が設置されることが慣例となっていますが、
それがいよいよチバニアンにも設置されますよ~!
ようやく・・・ようやくですよね(T-T)

ゴールデンスパイク設置記念式典は、 5 月 21 日(土)午後2時からです。
但し、当日は安全性の配慮から、
招待者や報道関係者以外の一般見学者の立ち入りは制限されますので、ご留意下さいね。

因みに、
海外のゴールデンスパイクは、こんな感じです↓↓

(市の資料より)

古生代ペルム紀 キャピタニアンのゴールデンスパイク(2 億 6400 万年前)


新生代古第三紀 サネティアンのゴールデンスパイク(5920 万年前)


ゴールデンスパイク(黄金の犬釘)の「犬釘」とは、鉄道のレールを固定するための大きな釘のことなのだそうです。
チバニアンに打ち込まれるゴールデンスパイクは、どんなデザインになるのでしょうね。
o(^-^)oワクワク

共に学ぶ。

2022-04-21 | 障がい者
八幡宿駅東口の徒歩圏内にある「ふわふわ」さん。


主に精神障害など、生きづらさを抱えた方のための働く場であり居場所でもあります。

今日はこちらで、地域に開かれた学習会が開かれました。
テーマは、
『怒り』はなぜ起きるか、『怒り』をどうコントロールすれば良いか。

講師は、公認心理師で若林心理教育研究所代表の若林宏行先生です。
以前、市内の学校でカウンセラーも務めておられました。


事業所の利用者さん、スタッフさん、一般の参加者・・・共に学ぶ!^^


若林先生は、さすがセラピストというか・・・
上から教えこむのではなく、
参加者から意見を引き出し、皆で考え、自ら気づきを得ていく
というスタイル。
(私は経験はありませんが、グループセラピーもこんな感じに近いかも?)
実に面白く、引き込まれました。

「健常者=幸せ 障がい者=不幸」で、「健常者は甘えている・横着している!」と訴える方。
その一方で、
「自分は統合失調症だけど、周りに支えてくれる人がいて、不幸だなんて思わないよ!」と主張する方もいて。

みな正直な心の叫びだと思いました。
こうして安心して吐き出せる場が大事なんだとも。

貴重な学びをありがとうございました。

「ふわふわ」さんでは、今後こうした学習会を定期的に開くそうです。
確か毎月第3木曜日・・・興味のある方はぜひお問い合わせ下さい。

因みに、講師の若林先生は、こんな著書も出しておられます♪



SDGsカードゲーム・市原バージョンへ

2022-04-20 | 環境
以前ブログに、
子育てサロン「ほっこり~の市原」さんにお邪魔して
SDGsのカードゲームにチャレンジしたことを書きました。

こちらをご覧下さい  「ママたちが学ぶSDGs





このほど、このゲームの”市原版”ができるそうですよ^^

この『ゲットザポイント』というゲームを、どう地域版にアレンジするのか?
市の説明では、市内の若者10名によるプロジェクトチームで制作するそうです。

できあがった暁には、
ゲームを広めるための公認ファシリテーターも100人養成(来年2月までに)。
市内の小中学校・高校・大学などに広く配布し、活用してもらうという筋書きです。

このカードゲームは本当にお勧め。
地域の題材を使って、子どもや学生から広げるという仕掛けは良いですね!
市の本気度も見えてきたかな・・・?

手放しで褒めたい!「市原版スクールソーシャルワーカー」

2022-04-04 | 子ども
いつもブログでの議会報告は厳しい論調になりがちですが、
実は私たち、自他共に認める(?)是々非々会派ですから(笑)、
行政の取り組みの中で「これは良い!」と拍手を送っているものも、もちろんちゃんとあるんですよ。
今日はその中の一つをご紹介しましょう。

市原市では、今年度から新たに「市原版スクールソーシャルワーカー」が配置されることになりました。

スクールソーシャルワーカーは、
不登校、いじめ、虐待、貧困など、困難な状況にある児童生徒に寄り添って、その子どもを取り巻く環境(学校・家庭・友人・地域社会など)に働きかけ、学校はもちろん福祉機関などと連携・調整を図りながら、問題の解決を目指す役割を担う職員です。

どこが「市原版」なのかというと、
これまで市原市には、県から市原市担当が1名配置されていました。
令和4年度からは、それに加えて“市が独自に”(←ここがポイント)専門の正職員2名を配置するというものです。
市原市はSDGsの取り組みの一環として、子どもの貧困対策に力を入れる計画を作っています。
スクールソーシャルワーカーの配置は、その目玉事業とも言えるでしょう。

実は、私が議会でスクールソーシャルワーカーについて初めて取り上げたのは、もう8年も前のこと。
以来、何度か取り上げても、これまで全く動く気配がありませんでした。
行政からすれば、おそらく「県がやっていることだから市がやる必要はない」という意識が強かったのでしょう。
「市原市は、楽しそうな行事には億単位で税金を使うのに、どうして困っている子どものために職員一人雇えないのだろう・・・」
と、ずいぶん情けなく思ったものです。
(いけないいけない、褒めるんだった^^;)

・・・とにかく、
独自で配置している市町村は、県内ではまだかなり珍しいと思います。
加えて、こういうことに二の足を踏む組織風土の中で、この起案を通した担当職員の苦労が忍ばれます・・・
(なかなか素直に褒められない^^;)

今後は、近所に気になる子どもがいる時は、地元の学校や地区福祉総合相談センター(地域包括支援センター内)にご相談下されば、スクールソーシャルワーカーにも繋がることになります。

スクールソーシャルワーカーは、地域ぐるみで子どもを見守る体制の一つともいえますね。

我が家のクリスマスローズとトサミズキ



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