市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

ベールを脱いだ「市原歴史博物館(仮称)」

2021-03-30 | 文化芸術
構想から約6年。
埋蔵文化財調査センターの増築・改築工事がようやく完了、立派な歴史博物館へと生まれ変わりました。
増改築部分の延べ床面積は約1600㎡になります。





ここに展示物が入ると、どんな感じになるのでしょうかね。




この畳の部屋(ボランティア室)、印象的でした。

訪れた人々が「見る」だけではなく、「体験する」「活動する」ことで、人々がつながり、市原の歴史遺産を未来につなげていく・・・
そんなコンセプトが設計にもよく表れていると感じました。

さらに、ミュージアムの隣の元ゲートボール場は「歴史体験館」に生まれ変わる予定なんです。
こんなイメージに(^^)

こちらも楽しみ!

場所は市原市能満1489、武道館の隣になります。ちょっと奥まっていて目立たないのですが・・・
大勢の人々が訪れ、市民に愛される博物館になりますように。

ただいま展示物準備中。
グランドオープンはもうしばらくお待ちください。来年の秋ごろの予定です!

紗花ちゃん衰弱死事件から、1年2ヶ月。

2021-03-25 | 子ども
皆さんもまだ記憶に新しいことと思いますが、
昨年1月、市内で生後10か月の乳児が衰弱死するという痛ましい事件が起きました。
母親の逮捕という警察発表でこのことが明るみになったのは、それから約5か月も後のことでした。

市は乳児の誕生前からこのご家庭のリスクを把握していて、複数の部署が関わっていたにもかかわらず、乳児を9ヶ月間も目視していなかったことや、乳児のきょうだいが通う園からの情報も深刻にとらえず児童相談所への依頼等を行わなかったことなど、市側の不手際が次々と明らかになりました。
マスコミ発表も二転三転して、大きな社会問題となりましたね。

市はその深い反省に立って、児童福祉施策を重点項目に掲げ、来年度にかけて一気に新規事業を打ち出しています。
主なものを以下にザっと並べてみましょう。

*妊婦や乳幼児の保護者からの夜間の相談をLINEで受ける(医師や助産師が対応) :1050万円
*母子相談ルーム(保健センター内)と庁舎をオンラインでつなぎ、ワンストップで相談を受ける :ゼロ予算
*2歳から小学生までの宿泊を伴う一時預かり : 150万円
*リスクの高い家庭への保健師の訪問指導やヘルパーの育児家事サポート : 60万円
*未就園児等の家庭への全戸訪問 :100万円
*ちはら台地区の地域活動団体と行政とのリスク家庭情報の共有・見守り : 300万円
*保育所や認定こども園などを巡回する支援員の配置 :350万円
*児童虐待の専門的知見を有する人材(スーパーバイザー)の配置 :420万円
*電子母子手帳の更新(予防接種のスケジュール管理など新機能の追加) :970万円

合計約3400万円。
予算額が小粒なのが気にはなりますが・・・市の意気込みは大変評価できます。

ただ、
事業を動かすのは人と組織です。
外部有識者による審議会の検証からも、組織内部の緊張感、記録の作成や管理、部署間の連携など、いずれも行政として当たり前の姿勢が疎かになっていた事実が浮き彫りとなりました。

市民の尊い命に関わるというプロ意識や危機意識を持たなければ、これら事業も単なるバラマキとなってしまうでしょう。

庭の片隅に咲いたスイセン「スノーチップ」

新型コロナワクチン最新情報です

2021-03-24 | 健康・医療
今日、ようやく定例議会が閉会しました。
来年度予算案は、ギリギリまで悩みましたが結局反対しました。

写真は、会派室に戻って森山さんとの自撮り。

まあ、つかの間の解放感・・・です(笑)。

本会議の直後、市からコロナワクチン接種について最新のスケジュールなど説明がありましたので、かいつまんでお知らせしますね。
あくまでも、現時点での見通しです。国からの供給状況によっては変更アリという事はご承知おきください。

まず、高齢者への接種は施設(特別養護老人ホーム)から始めます。
一般高齢者へは、4月下旬に接種券の発送、コールセンターで予約を受け付け、5月中旬から接種、です。
その他のスケジュールは、こちらでご確認を・・・。


個別接種は、市内約90医療機関(およそ8割弱)で。
集団接種会場は、市民会館・ユニモちはら台・アネッサを順次開設、週4日。
その他、青少年会館・なのはな館・加茂公民館を巡回する予定です。

詳しくは、次号「広報いちはら」に掲載予定です。

3月の第2木曜は何の日?

2021-03-23 | 健康・医療
答えは「世界腎臓デー」です。
腎臓病の早期発見と治療の重要性を啓発する日だそうです。

慢性腎臓病(CKD)が進行すると、人工透析が必要になります。
透析患者は全国に約34万人。毎年約4万人が新たに透析に入っています。
(因みに・・・新型コロナの重症者数は多い時で約1000人、現在約300人です)

先日、ちょうど市内で医療系資格者のみを対象とした研究会が開かれました。
対面とWeb配信のハイブリッド形式で、私は対面での参加です(まぁなんて久しぶりなこと!!)。


テーマは、糖尿病性腎症の重症化予防対策について。
市の保健師や専門医から、市内での地道な取り組みについてお話を伺いました。
国保の健診データを活用して、リスクの高い患者さんをピックアップし、行政(保健師)・医師・栄養士・薬剤師・歯科医師などあらゆる職種がタッグを組んで、服薬や栄養の指導、運動療法などの働きかけを行うことで、生活習慣が改善し、結果的に検査値も改善したという内容です。

こういう取り組みって、市はほとんどアピールしないから議会では話題にならないし、もちろん多くの市民が知る由もないのでしょうけれど、もっとクローズアップされても良いのに・・・と常々思っています。
市原市の国保のレセプトデータによると、医療費の合計額が最も高い疾病は、1位が腎不全・2位が糖尿病なんです。
全体的な医療費の削減という意味でも、有効な取り組みではないでしょうか。

第2部では、
特別講演として東京慈恵会医科大学の先生から最先端の再生医療のお話もお聞きしました。
iPS細胞を使って腎臓を再生するという研究で、すでにラットの腎臓では成功しているそうです。
現在、腎臓移植は15年待ちだそうで・・・。これで他人の腎臓を待つことも、透析さえも必要がなくなりますね。
夢のような未来が現実になるというお話(^^)。

♬咲いた~咲いた~

2021-03-20 | ガーデニング
春分の日。
「自然をたたえ、生命をいつくしむ日」とされています。
久しぶりに庭いじりを始めたら、あれもこれもと気になってあっという間に時間が経ってしまいました。

これは、2週間ほど前の写真。
チューリップ「シルバークラウド」


この時期に咲くなんて、ずいぶん早いと思いませんか?
これは「アイスチューリップ」と言って、球根を冷蔵処理することで開花時期を早めたものです。
まだ寒い時期に咲くので、花持ちがすごく良いんですよ~

まさに「染めた」という感じの青みピンクの色合いと、お洒落な黒軸の茎がベストマッチ。
人気品種なのも頷けます。

チューリップの球根は「富山県花卉球根農業協同組合」から取り寄せています。
ちょうど一昨年の秋、
発注した後に千葉県が台風や豪雨に見舞われた際、わざわざ先方からお電話があって、
「このたびは大変でしたね。注文いただいた球根、お送りしても大丈夫ですか?」と。
その心遣いに感激して、これから必ず毎年注文しようと決めているのです。

このところずいぶん暖かくなったので、今はこんな感じ。
真上から撮ってみました。色合いはずいぶん淡くなりました。
気温が上がるとこんな風に花びらが開いて、寒くなると閉じて、を繰り返しています。
もうしばらくは楽しめそうです(^^)

準備は着々、でも肝心のワクチンが・・・

2021-03-19 | 健康・医療
緊急事態宣言が明後日で解除ということで、休館していた市内の公共施設もようやく再開となります。
市原市は宣言と同時に休館したので・・・この2カ月半、長かったですね。
個人的には、例の国からの臨時交付金を使う予定の観光事業、いったい何時になるのかが気になります(^^;)

ワクチン接種についても多くの方が気になるところですね。
市原市は3月1日にコールセンターを開設したので、訪ねてきました。

場所は、市民会館の会議室棟の4階です。集団接種もこちらで行われます。


エレベーターを降りると、目の前には整然と並べられた椅子が・・・。
受付や予診を待つための場所だそうです。


医師による問診ブースは2カ所。


ワクチン接種ブースは3カ所。


こちらは問い合わせや予約のためのコールセンター(℡ 0570-027-567、平日午前9時~午後5時)。
対面での相談も受け付けます。

今は一日約10件くらい問い合わせがあるそうです。

会場の準備はバッチリ!という感じ。
医師・看護師・薬剤師の確保も順調に進められている。
あとは・・・ワクチンさえ届けば(^^;)。

来月12日の週と26日の週に、ようやく一箱(975回分)ずつ届くことまでは決まっていますが、それ以上は分かりません。
従って、おそらく一般の高齢者への接種はもっと先になるでしょう。

集団接種会場は市内にあと2カ所、ちはら台ユニモとアネッサになります。
もちろん個別接種も、多くの開業医のご協力で行われる予定です。

それにしても、
ワクチンで獲得した抗体はいつまで続くかとか、
じわじわと広がる変異株にこのワクチンが有効かどうかも、はっきりわかっていないのですが・・・
でも、やるしかないのでしょうね。

この事業、今必要ですか?

2021-03-17 | 議会
ようやく今日で予算審査が終わり、残すは本会議の1日のみとなりました。
議会中はとにかく質問・質疑に集中!で、皆さんへの報告(ブログ)もすっかりご無沙汰に・・・不器用でゴメンナサイ。
ようやく一段落したので、これからボチボチと、でもできるだけ分かりやすく綴っていきたいと思います。

本会議の代表質問では、昨年国から「コロナ対応のために自由に使ってね」と交付された資金の使い道について取り上げました。
自治体の裁量で使えるお金でしたから、ここを分析すると、危機的な状況下での市の考え方があぶり出されるのではないかと思ったからです。

ネット中継より


さて、昨年4月から12月まで、国から市原市への臨時交付金はトータル約15億7000万円でした。
これを市はどんな事業にどう配分したのか、です。

以下のように独自に4つのカテゴリーに分けてみました。
①救済のため(緊急的・短期的事業)・・・赤ちゃん特別給付金、医療機関や福祉施設への給付金など
②感染予防のため(緊急的・短期的事業)・・・避難所や公共施設の感染対策費、オンライン診療整備費など
③行政改革のため(中長期的事業)・・・行政サービスのデジタル化のための整備費など
④その他(中長期的事業)

各々のカテゴリーごとに事業を拾い出し、金額ベースで集計したところ、
①約5億4000万円(34.1%)
②約4億6000万円(29.1%)
③約3億1000万円(19.7%)
④約2億7000万円(17.1%)
という結果となりました。

①や②にあたる事業は当然必要ですね。誰しも納得だと思います。
③も、緊急事業ではないけれど、今後を考えて今のうちに投資することは必要でしょう。

問題は、④です。
例えば、
「いちはら魅力再発券事業」
「サイクルツーリズム推進事業」
「いちはら宝探し事業」
「大規模イベント実証実験事業」
・・・。

決してこれらの事業が良いとか悪いとかではないんです。
ただ、コロナ禍で歴史的危機とも言われている状況下で、果たして補正予算を組んでまで必要だったのか?
この2億7000万円で、困っている市民をもっと救えたのでは??
まさか、国からの交付金だからとにかく使ってしまえ・・・なんて意識は無かったと信じたいのですが。

同様に他の市町村も調べて比較すれば、各々のスタンスが分かって興味深いのではないかと思います(今回はそこまで調べられませんでしたが)。
未曽有の危機に直面した時、行政はとっさにどう判断し、どう動くか。
住民の命や財産に直結する問題ですからね。

「市長、『危機に強い』行政経営には何が必要とお考えですか?」


「常日頃からの職員との対話、危機意識の共有です」


詳しくはこちら 市原市議会 議会中継』をご覧ください(^^)

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