市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

原爆の絵展

2022-07-30 | 平和

水を求めわめく人々の行列
(作者より・当時20歳)「8月6日、吉島飛行場方面へ逃げて行く人々です。
光に当たった側の服は焼けぼろぼろになり、皮膚は赤く焼けただれ皮はむげて垂れ下がり、
手を前に突き出し水を求めわめいて避難して行く人々の行列が長く続いていました」


『第31回 原爆の絵展』が、五井会館で今日から開かれています。





広島平和記念資料館には、原爆の体験者による約4200枚の絵が所蔵されていて、
平和の集い実行委員会の皆さんのご尽力で、毎年その一部が市原市でも巡回展示されているのです。



今も心が痛む
(作者より・当時14歳)「何千という人々が親は我が子の名を呼び、
子は親の名前を呼びつつ右往左往する姿は、15歳の私はああこれが生き地獄だと思いました。
学徒動員の女学生がやけどで顔が紫色に腫れて、
小さな声で『お水をちょうだい、お水をちょうだい』と言っていた。
お水を持っていたら飲ませてあげたのに、今も心が痛む。生きておられるのだろうかと今も思う」




先生助けてー
(作者より・当時33歳)「私が倒れた校舎の下からはい出した時は辺りは真っ暗で、
理科室の方向には赤黒い火の手が上がっていた。
折れ重なって倒れた校舎の隙間から頭と右手を出して、声を限りに助けを呼ぶ生徒がいた。
そのまわりにも何人かの生徒のうめく声が聞こえていた。
私は助けようとしたが、モルタルの倒壊は私一人の力ではびくともしなかった。
『先生助けてー』。その声が今も耳元に聞こえてたまらない気持ちだ」



展示は8月1日(月)まで。
企画展「沖縄復帰50年を考える」やその他催し・イベントもあります。
この機会に、子どもから大人まで多くの市民が、
戦争の愚かさ・命や平和の尊さを考えるよう願っています。

交通安全危険予測をバーチャル体験。

2022-07-29 | イベント
市原市が、交通安全対策として県内で初めて、危険予測シミュレーターを導入しました。
市役所第1庁舎1階の市民プラザ(総合案内所のあたり)で体験会が開かれたので、さっそくトライ。



ディスプレイにバーチャルの街並が映し出されます。
9種類のパターンがあるそうです。


自転車をこぐと、まるで街中を走っているように画面も移動。
なんだか緊張する・・・


交差点で急に車が曲がってきたり、
駐車している車の脇を通ろうとしたら、急にドアが開いてぶつかりそうになったり。



危険な場面が何度も襲ってくるので、いかに事前に予測して危険を回避できるかが勝負。

終了後、その評価結果は・・・



う~ん、5段階で真ん中のC評価でした。。凡人。
歩行者用のパターンも体験しましたが、そちらもC評価でした。

因みに、すでに市長も体験されたそうで、市長は両方ともA評価だったそうです。
なんだか無性に悔しい。。

市原市の交通事故死亡者数は、過去5年間ワースト上位です。
今後、このシミュレーターを児童生徒や高齢者を対象とした安全教室で活用していくとのことです。
予算額は約470万円(全て市の財源)ですが、
これが高いか安いかは、今後の活用次第といったところでしょうか・・・

このように8月1日から31日まで、市役所で誰でも体験できるそうですよ^^
一応予約が必要です  地域連携推進課0436-23-9801
(予約が入っていなければ連絡なしでも体験可能)

システム機器も確かに素晴らしかったのですが、
実は私が一番素晴らしいと感じたのは、交通安全指導員のサポートぶりでした。
どこがまずかったのか、どんな点に気をつければ良いのかなど、
とても丁寧に明快に解説して下さるんですよ。

この機会に、ぜひお子さんと体験してみては如何でしょうか?

市議会一般質問より・学童保育の運営もようやくICT化へ

2022-07-28 | 子ども
学童保育に、保護者の連絡や児童の入退室管理をデジタル化したシステムが、
今年度から導入されます。

学校のHPから学童保育の情報が閲覧できたり、
欠席連絡が簡単に行えたり、入退室も自動で通知されたり。
利便性や安全性が高まりますね。
但し、千葉市で行われているような入所申し込みなどの電子申請については、今後検討とのことです。

それから学童保育事業者にとっても、
業務負担が大幅に軽減され、保育本来の業務に注力できるようになる訳ですが。。
なんと今どき、児童の入退室時間の記録や集計などを、
紙ベース・手計算で行っていたとのことですから、ビックリです。
そしてその書類を毎月市役所の窓口まで持参しなければならなかったなんて
・・・いつの時代の話??

公立の保育園や認定こども園などには既に4年前に導入されているICTシステム。
同じ保育事業である学童保育が後回しになっていたことには違和感を覚えますが、
ともかく改善されるとのことで安堵しました。
さらに私は、ICT化を機に、虐待や障がいなど気になる児童の情報について、
学童保育と学校・保育所・スクールソーシャルワーカーなど、
関係機関の連携や情報共有を進めるよう訴えました。

子ども達にとって、今や学童保育は学校や家庭と並ぶ「第三の居場所」と言われています。
親や教師の前では緊張して過ごしている子どもが、
学童保育で素の一面を見せることも少なくないそうです。
教師とも保護者とも深く関わりのある学童保育は、非常に重要なポジションにあると言えますね。

夏休みに入った途端に新型コロナウイルス感染が急拡大。
でも、子どもの預け先がなければ社会は動けません。
密を避けながら子ども達の遊びや生活を支援するなんて・・・どんなにか大変なことでしょう。
学童保育の現場の皆さんの奮闘に感謝し、行政には最大限の配慮を求めたいと思います。


********お知らせ【中村哲さん写真展
日時:8月1日(月)~8日(月)10:00~17:00 *日曜日は12:00から
場所 京葉中部協会(光の子幼稚園となり)
入場無料



市原市は自立したまち?

2022-07-26 | 財政
総務省から、今年の「不交付団体」が公表されました。

「不交付団体」とは、独自の税収で財政運営が可能だと判断されたことによって、
国から資金が交付されない自治体。
よく、政府を親・自治体を子どもに例えて、
「親からの仕送りが必要ない、自立した自治体」なんて言ったりしますが・・・。

市原市は不交付団体の常連です。
臨海部コンビナートがあって、法人税が多いのですね。
県内では他に市川市、成田市、袖ケ浦市、浦安市、君津市、印西市、芝山町。
今年は三市増えましたが、それでも少ないですよね。
多くの自治体が、親(国)からの仕送りを受けているんです。

市原市も「財政運営が自立している」と言えば聞こえは良いのですが、
交付団体が受けられる優遇措置が受けられなかったりして、
現実はそれほど余裕があるわけじゃありません。

でも、自前の税収が少ない自治体は、
厳しいからこそ出る知恵やエネルギーってものがあると思います。
それに比べると、市原市はやっぱりまだまだ危機意識が希薄だと感じています。

無駄をそぎ落とせ、優先順位をつけろ、思いつきではなく戦略的に、、と、
いつも議会で指摘はしているのですが・・・。


********イベントのお知らせです。

【子育てママたちも可愛く美しくハッピーに】


講師の石塚雅子さん、ゴッドハンドの持ち主ですよ!
ご予約ぜひお待ちしています♪

Yawata Style Kids fest in ひらたさんち

2022-07-24 | イベント
これまで八幡宿駅東口の線路沿い道路で開催されてきた『Yata Style fest』が
またまた本日、場所を変えて開催されました♪

Yawata Style Kids fest in ひらたさんち


ヒラタさんという方の土地をお借りしたのですね^^
駅東口の区画整理事業で建物が取り壊されたばかりの空き地です。
(周囲はこんな↓感じ)


実は・・・私んちから徒歩2,3分なのですよ(^^ゞ
普段はほとんど人が歩いていない場所なのですが、
夏休みに入った子ども達や大人達で賑わっていました。
コンセプトはKidsですが、意外に大人も楽しめるブースが多い!







地域おこし協力隊堀エミイさんが立ち上げたアロマブランド『Ya-souju〜野奏樹〜』のブースも。


クロモジティー、本当に飲みやすくてお勧めです♪


今までのYata Style festと違うところ。

行政の関わりは一切なし。
公共空間(道路)ではなく、私有地の活用。

全て地元・民間の力で自主的に開催されたことは、とても大きな意義があると思います。

こんな風に、あちらこちらの街角で人が賑わう風景が
これから少しずつ増えていくような気がして、嬉しくなりました。

イベントの主催者「Yawata Style」の皆さん、土地を貸して下さったヒラタさん、
本当にありがとうございました!

検査キット配布 * 感動の市原商工会議所創立50周年記念祝賀会

2022-07-23 | 産業経済
話題にすると気が滅入るのですが、
本日23日の市内の新型コロナの新規感染者数は276名でした。
市原市もかつて無いほどの伸びですね。

昨日の市原商工会議所50周年記念式典での基調講演で熊谷知事も説明されていたのですが、
千葉県は21日に「検査キット配布・陽性者登録センター」を設置しました。
濃厚接触者も含め重症化リスクの低い方は、
ネットで申し込めば抗原検査キットが自宅に届けられます。
自分で検査して陽性だったらネットで県に報告。
折り返し医師が電話で確認し保健所に登録、という流れです。

なかなか良い仕組みですが、何と登録者が想定を遙かに上回ってしまったとのことで、
たった1日でネットでの陽性者登録は一時中止となってしまいました・・・

準備が整い次第再開するとのことです。
詳しい情報はこちらからご覧下さい。
 市原市HP【千葉県新型コロナウイルス感染症検査キット配布・陽性者登録センターについて】


********写真は、昨日の式典に引き続き五井グランドホテルで催された祝賀会にて。
ウクライナ出身のバンドゥーラ奏者・カテリーナさんの弾き語りを、また聞くことができました!


心に訴えかけるように響き渡る歌声と音色。また故郷を思い出してしまいました・・・。

それからこちらは、引き出物として頂いた市原土産の「ゴルフボール最中」。

こだわりの餡の甘さが絶妙で美味しいですよ^^

こんなに素晴らしい御本も頂きました!
「まんが 市原の歴史」


今から33年前に(社)市原青年会議所さんが発刊し、今回改訂・復刻されたものです。
資料集めも作画も、全てご自分たちの手で・・・。これは当時の関係者の汗と涙の結晶ですね。
郷土の素晴らしさを市原市の子ども達に伝承していきたいという熱い心が伝わる、貴重な資料です。



創立50周年おめでとうございます

2022-07-22 | 産業経済
市原商工会議所さんの創立50周年記念式典が市民会館で執り行われました。



京葉臨海コンビナートを中心に、様々な中小企業が連なり発展を遂げてきた市原市。
市原商工会議所さんは、常にその中心にあって地域づくりに努めてこられました。

スクリーンに映し出された設立当時からの歩みが興味深かったのですが、
そう言えば以前、拙ブログで商工会議所さん作成のYouTubeを貼り付けたことがありました・・・
今日の映像とはちょっと違いますが、再度貼り付けますね。
とても貴重な映像、必見です!!

【駅ちか物語 昭和の懐かしい市原市の商店街】


熊谷知事による基調講演も聞き応えがありました。

「新しい千葉の未来を切り開く」


人口減少、ポストコロナ、SDGs、DX・・・
いま地域経済界もかつてない大きなうねりの中にありますが、
チャレンジ精神旺盛であられる榊原会頭のもと、これからも力強く歩を進められることでしょう。

私としては、その鍵を握るのはやはり女性!・・・だと思っています。
女性ならではの経験、視点、感性が充分に発揮できるような環境作りを期待しています^^

講演会「認知症になっても怖くない」

2022-07-21 | 高齢者
市民ネット主催の講演会、五井公民館にて久々に開催しました!



「認知症にならないためにはどうすれば良いか」ではなく、
「認知症になっても困らないための方法」です。



忘れないためのメモの取り方などの日常生活のちょっとした工夫、
またテレビ電話やAIなどの最新テクノロジーも次々と紹介され、
参加者はみな熱心にメモをとったりカメラに収めたり。
時おり安田先生の発明グッズに笑い声が起きるなど、2時間半があっという間でした。



お話の中で一つ私が注目したのは、
所沢市の国立障害者リハビリテーションセンター研究所にある
認知症のある人の福祉機器展示館』の存在です。

安田先生のお話やこの展示館のサイトから引用させて頂くと、

「海外では,認知症の方のための福祉機器の利便性が広く認知されており,
インターネットで購入できるお店や、福祉機器の情報を提供するサイトが豊富にあります。
一方、日本はそれらを購入できるお店がなく,福祉機器の利便性を実感できる機会がありません」


福祉機器の理解者が増え,福祉機器を求める声が大きくなれば、
認知症の方の生活の中に福祉機器を導入できる日が近づくはずです


これはまさにその通りだと思いました。

目が不自由な人には眼鏡、耳が不自由な人のためには補聴器や手話、
足が不自由な人のためには杖や車いすがあるように、
認知症の方のためにもその生活を支える道具がもっと広がっても良いはずです。

例えば、認知症の方のための福祉機器も介護保険の対象になったり、
購入代金に補助が出るなど、普及促進のための行政の介入も必要ではないでしょうか。

認知症には現段階で特効薬はありません。
脳の老化は誰しも起こることですから、そうなったとき、
周りの人々や便利グッズに上手に頼る術を、今から心得ておくことは大事ですね。

私は司会を務めさせて頂きました^^

みんなの「食べる」をつないで「助ける」・松本市の取り組み「タベスケ」

2022-07-19 | 信州
タベスケ」って仕組み、知ってますか?
お得に食品を購入することができると同時にフードロスの削減に貢献することができるという、
フードシェアリングサービスです。

登録協力店が余った食品や料理を出品、登録消費者がスマホやパソコンで予約、
お店で受け取る、という仕組みです。
 タベスケ

サービス提供エリアは、愛知県安芸市や長野県松本市など、全国で7市。
自治体との協働で提供されている仕組みのようですね。

こちら長野県松本市のYouTube公式チャンネルでは、
環境エネルギー部長自ら、松本弁を挟みながらユーモアたっぷりに広報しています。
秘書広報室の女性職員との掛け合いが結構面白い!

「タベスケ」でお得に購入&売上アップ&食品ロス削減


このハタノ部長、あの※「3010運動」の生みの親なんですね~
(※忘新年会等の宴会の席からフードロスを減らす取組。
乾杯後30分、お開き前10分は自席で料理を楽しみましょう、という運動)

正直「タベスケ」を市原市にも導入した方が良いのかどうかについては、
費用対効果や地域性など調査検討後でなければ何とも言えませんが、
アイディアはとてもいいと思いますし、
なんと言っても広報の作り込みがなかなか素晴らしかったので、紹介してみました。

因みに、ハタノ部長は私の幼なじみです^^

市営住宅・浴室はあっても浴槽がない・・・

2022-07-17 | 生活困窮
先日、ある方からこんなお話を聞きました。

『知人が市営住宅に当選したが、エアコンがないのは想定内としても、浴槽はない、網戸もない、
行ってみたら換気扇もない。
全て入居者が設置しなければならないと言われて青くなったと。
ザッと見積もっても50万円は入り用になるが、
とてもじゃないけどそんなお金は出せないので、泣く泣く解約したそうだ。
全く理不尽な話だね』

これには私もビックリ!
そもそも市営住宅は、低所得で住宅に困窮する方に対する重要な福祉政策の一つのはず。
それなのに、今時そんな決まりがまかり通っているなんて・・・。

市の資料より


さっそく市条例を調べました。
『市営住宅の各住戸には、台所、水洗便所、洗面設備及び浴室
並びにテレビジョン受信の設備及び電話配線が設けられていなければならない』

う~む。
ここで言う「浴室」とは、単にスペースを指すのであって「浴槽」ではないのか・・・(T-T)

市原市の市営住宅は現在901戸。うち約8割に浴槽がありません。
そのうえ驚くことに、退去時にはわざわざ浴槽を撤去しなければならないとのこと。
ここまで来ると、もう意味が全く分かりません。

そのため、実際にこのケースのように入居を諦めざるを得ない方が多かったり、
入居しても浴槽を設置せず、福増の温浴施設を利用している方もいたりするのだそうです。

なぜこのような薄情で時代錯誤の対応になってしまったのか・・・
市の住宅政策課で話を聞いても、今ひとつはっきりしませんでした。
ただこの現象は市原市に限ったことではなく、
千葉県(つまり県営住宅)はじめ、国内の他の自治体の多くも同様であることから、
おそらく建設当時(多くが40~50年以上も前)の国の基準の関係でこうなってしまい、
公平性(?)の観点や予算上の理由から、今日までズルズルときてしまったことが推測されます。
私たち市民からすれば、全く合点がいかない話ですが・・・。

ただ、近年は独自に見直す自治体の動きも出てきています。
市原市も現在、市営住宅長寿命化計画の見直し作業に取りかかっているところで、
その中に入浴設備やバリアフリー化などの整備方針の改善も盛り込まれると知り、
ようやく安堵しました。

市営住宅の大量供給時代から年月が経過し、既に耐用年数を超えてしまった住宅も増えてきました。
申込者の4割が高齢者、母子家庭は3割。障害者の申し込みも1割を超えています。
そうであればなおさら早急な改善や整備が必要です。

計画の見直しの骨子案によると、今後は人口減少なども踏まえて新規建設は行わず、
不足する分は民間の賃貸住宅の家賃補助制度の導入を考慮していくとのことです。
民間市場が有効に活用され、入居者が比較的自由に選択でき、
市の予算も低く抑えられることなどから、
私も、これからの時代に即した合理的な方法だと思います。

因みにこの計画骨子案、
様々なエビデンスをベースにした理論的な構成で、
市が出す計画類の中でもまれに見るなかなかの出来でした!
今後に期待しています。

皆さんの応援が励みになっています


千葉県市原市ランキング