自然ウオッチングセンタースタッフのブログ

北海道札幌で、自然観察や環境教育を通し、自然とのふれあいを進め、自然への理解を深める活動を行っている団体です。

2018年8月28日 「ウトナイ砂丘」さっぽろ自然散歩

2018年08月29日 | さっぽろ自然散歩
 さっぽろ自然散歩8月は、ウトナイ湖へ遠出です。
 JR植苗駅に集合、ウトナイ砂丘を目指します。ウトナイ湖の南東岸、線路沿いを片道3.5㎞の行程なので、自然散歩
としては長距離を歩く回です。

 出発しようとしたところ、いきなり足元のシャグマハギに引っかかります。札幌では見たことのない帰化植物です。
 植苗の集落を抜け、線路沿いの道に入ると、ウトナイならではの花が目に付きだします。


コケオトギリ

 観察し始めると、小さな植物にも木が突きます。高さ2、3㎝しかないコケオトギリは、這いつくばって観察します。


ハナイカリ

 ハナイカリは、その名の通り、錨の形をした花です。


オニユリ

 オニユリも点々と咲いていました。葉の付け根のムカゴも観察しました。
 あんまりあちこちに引っかかっていると、道がはかどりません。少し急ぎます。


オトコエシ

 オトコエシも札幌では見ない花。黄色のオミナエシも咲いていました。


オオハンゴンソウ

 特定外来種に指定され、駆除の対象にもされるオオハンゴンソウ。線路沿いには特に多い印象があります。



 午後1時にウトナイ砂丘に到着。ここが海岸だった縄文時代に思いを馳せながら、お弁当をたべました。


コニワハンミョウ

 砂丘の砂の上を、ハンミョウが走り回っていました。コニワハンミョウのようです。ムシを捕まえるための巨大な
大顎がすごい。


ギンリョウソウモドキ

 湿原の方に降りてゆくと、ギンリョウソウモドキ発見。1株だけポツンとあったものです。たまたま行き当たったので
見つけられました。

 帰りはひたすら歩いて、ギリギリ列車の時間に間に合いました。


見られたもの

( 花 )
オオアワダチソウ、ブタクサ、ヒヨドリバナ、サワヒヨドリ、ヤナギタンポポ、コウゾリナ、ハンゴンソウ、オオハンゴンソウ、
カセンソウ、エゾノコンギク、ユウゼンギク、ナンテンハギ、クサフジ、ツルフジバカマ、ヤブマメ、シャグマハギ、
エゾヤマハギ、メマツヨイグサ、ホザキシモツケ、ゲンノショウコ、オトギリソウ、オオカナダオトギリ、コケオトギリ、
ウンラン、エゾコゴメグサ、フシグロ、ナギナタコウジュ、ミヤマトウバナ、ヒメシロネ、ハナイカリ、オミナエシ、オトコエシ、
ツリフネソウ、サワギキョウ、エゾリンドウ、ナミキソウ、オオイタドリ、オニユリ、ネジバナ、ギンリョウソウモドキ、

(植物)
ガガイモ、ウド、オオウメガサソウ、ヒトツバイチヤクソウ、チョウセンゴミシ、コクワ、マルメロ(?)、コナラ、ミズナラ、
カシワ、ナワシロイチゴ、マユミ、ハンノキ、ハマナス、チョウセンゴヨウ

(菌類)
タマゴタケ

(昆虫)
エゾツユムシ、マイマイカブリ、ノシメトンボ、アキアカネ、ミヤマクワガタ、ヒトリガ、コニワハンミョウ

(鳥)
ハシブトガラ、シジュウカラ、アオジ、ベニマシコ

shima
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8月24日(金)苫小牧「近所の自然散歩」植物調査の様子

2018年08月24日 | 苫小牧近所の自然散歩

今日は、苫小牧で「モニタリングサイト1000里地調査」植物調査でした。
夏は涼しいはずの苫小牧も、今日は蒸し暑かったです~。

8名で、開花植物をチェックしながら歩きました。

森の縁は、ヤブハギが花盛りでした♪

今年はコクワも豊作ですね!

森の中では、シカに食べられてオオウバユリは全滅。先月見つけた1株の花も無くなっていました。

ヤマジノホトトギスも背の低い株が咲いていました。

ハナイカリも可愛い♪

今日観察した、主なもの

「植物」コシカギク、ハイミチヤナギ、オオカナダオトギリ、オトギリソウ、コケオトギリ、トゲチシャ、ノゲシ、トキワハゼ、ヒメムカシヨモギ、ウスベニツメクサ、ノボロギク、ダンドボロギク、ヒヨドリバナ、ブタクサ、ムシトリナデシコ、ミズヒキ、キンミズヒキ、イヌタデ、タニソバ、エゾノミツモトソウ、ミツモトソウ、シロザ、ハキダメギク、オオアワダチソウ、ツユクサ、イワアカバナ、アカバナ、エゾアカバナ、ダイコンソウ、ハエドクソウ、ハナタデ、ミヤマトウバナ、カノツメソウ、ヨブスマソウ、ヤマジノホトトギス、ハンゴンソウ、モミジガサ、エゾイラクサ、ヤマニガナ、ヤブハギ、ヌスビトハギ、クサコアカソ、オトコエシ、ウラジロタデ、オオイタドリ、ヤマハハコ、ミヤマヤブタバコ、エゾカワラナデシコ、ヤナギタンポポ、ハナイカリ、ノコギリソウ、エゾフウロ、サワヒヨドリ、クルマバナ、イヌゴマ、シロネ など

「その他」ニホンカナヘビ、エゾマイマイ でした。

次回は、9月28日(金)9:00~植物調査です。

kamada

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わんぱく遊び隊!7月の様子

2018年08月20日 | わんぱく遊び隊!

今日から2学期がはじまったところも多いですね。わんぱく遊び隊!も、磯遊びも終わり、夏らしい企画が一段落。秋の企画もお楽しみに!
親子自然ウオッチングわんぱく遊び隊!の様子をブログに掲載してなかったので、まとめてお伝えします。
7月は、3企画も実施しました!

7月1日(日)は、川で魚とりをしよう!でした。

雨予報でしたが、午前中は、タモ網で魚捕り


ハゼ釣りも楽しみました♪

そして、昼から土砂降りの雨。午後は中止になりました。

雨の中あつまった皆さんと、川の増水の様子をみて、魚の取り方などを少し解説して解散しました。

詳しくは、通信へ。「川で魚とりをしよう!/7月1日(日)通信PDF」


7月14日(土)~15日(日)は、生き物探しキャンプ!でした。

今年ははじめての場所、苫小牧青少年キャンプ場で開催です。


虫探しや川で魚捕りもしました。


立派なオオミズアオ

こちらも二日目、雨でした~
詳しくは、通信へ。「生き物探しキャンプ!/7月14-15日通信PDF」


7月29日(日)は、わくわく虫さがし!でした。

暑い日で、虫とり日和? 日陰を探しての活動でした。


虫に詳しい「こんちゃん」と一緒に探検です♪


エゾゼミがとても多かったですね。エゾゼミとコエゾゼミ両方観察しました。

セミの羽化も


エゾアカガエルも網で捕まえた!


腕の上に、セミの抜け殻~


イモムシもかわいい♪


オニヤンマ♪


夏の一日を楽しみました!

詳しくは、通信へ。「わくわく虫探し!/7月29日(日)通信PDF」

次回は、わんぱく遊び隊!は、9月8日(土)森のDAYキャンプ!ですが、すでに定員いっぱいです。
今年度、わんぱく遊び隊!申込み多くなっています。申し込み開始日に忘れずに申し込みください。

ohyou

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7/30-31樽前山麓ネイチャーキャンプの様子

2018年08月10日 | 樽前山麓ネイチャー探検
昨年からはじまった「樽前山麓ネイチャーキャンプ」!苫小牧で自然を体験する子供キャンプです。
今年は、7月30日(月)~31日(火)に苫小牧市青少年キャンプ場で行いました。

曇予報でしたが、雨の中スタート・・・

でも元気にゲームから始めます。


虫とり探検にも出発。講師は、「むらさん」こと村井雅之さんです。


ノコギリカミキリ

二日目は、川で魚捕りも



ハナカジカや、フクドジョウ、ヤマメが捕れました。


池にはオタマジャクシがたくさんいて、ニホンアマガエルの上陸したても、たくさんいました。


いろいろ捕まえたよ♪


森のクラフトも♪


もちろん、テントを建てたり




焚き火でご飯を炊いたり、キャンプ生活も楽しみました!


二日目には晴れて、スイカ割りも。


見事に真っ二つ!!

いろいろな生き物に出会え、自然をいっぱい体験した2日間でした♪
また来年もよろしくね。

通信はこちらから!

ohyou
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8月9日(木) 虫に注目、自然散歩~旭山記念公園

2018年08月09日 | 虫に注目する自然散歩
 前日の天気予報は絶望的でしたが、当日は曇りで風弱く、虫捕りには悪くない天気。子ども2人を含む、虫好き9人の参加者が集まりました。どういう訳か、虫の時の大人参加者は毎回女性ばかりです。
 講師は興野さん。いつもおもしろい生き物の習性などがたくさん聞けます。


何が捕れたかな

 目が多いと、様々な虫が見つかります。



オオイシアブの仲間

 特にこの日はアブやハチの仲間が多く見られました。マルハナバチに擬態するアブ、スズメバチに寄生するアブ、ほかのスズメバチの巣を乗っ取って自分の子どもを育てさせるスズメバチなど、おもしろい種類がいるものですね。


セイボウの仲間

 セイボウの仲間のハチは、青や赤、金色などの金属光沢に輝き、びっくりの美しさ。1㎝ほどのこのハチを、数メートル離れたところから一瞬で見つけた興野さんにもびっくり。


ハンノアオカミキリ、これも金属光沢が美しい

 おとなが一番盛り上がったのは、ヒラタシデムシの背中に集団でくっついていたダニ。寄生しているのか、もしくは移動のために乗っているのか? それにしてもヘンなものに食いつく皆さんです。
 子どもたちのお目当てはやはりクワガタ。大型の種ではミヤマクワガタが捕れました。おとなはオニクワガタの、上向きに反ったツノに惹きつけられました。


スジクワガタ


「セミ捕った」

 今年の夏はセミの声が賑やかな気がします。この日も、エゾゼミやコエゾゼミの大合唱。アブラゼミの羽も落ちてました。

 これまでの「虫に注目」の中でも一番の充実した回でした。

2018年8月9日 旭山記念公園で観察できたもの
〈昆虫〉
ノシメトンボ、アキアカネ、カラスシジミ、サトキマダラヒカゲ、ヒメキマダラヒカゲ、クロヒカゲ、スジグロシロチョウ、ヒトリガの一種、ハネナガフキバッタ、クサカゲロウの一種(幼虫)、コエゾゼミ、エゾゼミ、アブラゼミ(死体)、キマワリ、オサムシの一種(幼虫)、ヒラタシデムシの一種、ゴミムシの一種、クワヒョウタンゾウムシ、スジクワガタ、オニクワガタ、ミヤマクワガタ、アカハナカミキリ、ハンノアオカミキリ、ウスバカミキリ、ビロードコガネ、アオカナブン、ナミテントウ、ハネカクシの一種、エゾハサミムシ、オオイシアブの一種、ムシヒキアブの一種、モモブトハナアブの一種、ベッコウハナアブの一種、クサアリの一種、セイヨウミツバチ、クロスズメバチ、ホオナガスズメバチの一種、コンボウハバチの一種、セイボウの一種、ジガバチ
〈その他の動物〉
ニホンカナヘビ、外来ナメクジ(アリオン)
〈植物、他〉
ヨツバヒヨドリ、ノブドウ、エゾスズラン(実)、アズキナシ(実)、ムラサキホコリの一種(変形菌)

shima
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