ほよほよさんぽみちNEW

いつでも君のこと好きだったよ

ホラーハウス

2022-05-01 22:34:42 | 日記

 このあいだの木曜日、夜から実家へ行って1泊した。翌日、夫が関空から飛行機に乗るのにちょうどいいところに実家があるため、飛行機を使うときは利用させてもらっている。

 

 これまでは、2Fで両親が寝ていたので、1Fのリビングで夫が寝て、両親が起きる前に出掛けるというパターンで、お互い気を遣うことも少なくスムーズにいっていた。ところが、最近、父が2Fへあがれなくなったので、介護ベッドを2台、1Fに設置したため、ややこしいことになった、らしい。というのも、私は常に2Fで寝ているので1Fのことはわからないから。(夫はナフタリンアレルギーのため、ナフタリンが充満している2Fで寝ると体調が悪くなるらしい。)

 

 翌日、6時に夫を空港バスの乗り場まで送っていったときに、

 

 夫「きのうは眠れへんかったわ」

 私「なんで」

 夫「2時ごろにふたりが起きてきて、話し声がきこえるねん。だれか寝てはるわとか。そんなわけないやろ、とか。」

 私「私らが泊まってること忘れてたんやね」

 夫「ほんで、懐中電灯もってきて、俺の顔てらされて」

 私「あはは」

 夫「わーびっくりした。あんたか、っていわれたけど、こっちのほうがびっくりや」

 私「まあ、ただで泊めてもらってるんやし。バスと飛行機の中で寝て」

 

 その後もいろいろびっくりすることがあり。牛乳がヨーグルトみたいになっていたり。(あとでヘルパーさんに賞味期限を必ずみて捨てるように伝えた)買い物に出掛けようとしたら、私の靴がなぜか家の外に並べられていたり。母は「私じゃない」と言うけれど、母が置いたとしか考えられない。

 

 もうなにがでてくるか、どこへ移動させられているか読めない。

 

 父は朝は特に調子が悪くて、そんなに広い家でもないのに、トイレがどこかわからないとか、洗面所はどこやとか、水はどうやってだすねんとか、どうやってとめるねんとか、いちいち訊いてくる。いろんなことがわからなくなると不安なんだろう。

 

 このあいだは午前はお料理ヘルパーさん、午後は入浴介助ヘルパーさんが来る日だったので、普段の様子とかこっちのお願いとかいろいろ確認しあえてよかった。お米を炊きすぎることをいったら、2合ずつ袋にいれて、2合しかたかないようにしたら?とアドバイスを受けた。なるほど! それで、米櫃にあったお米を2合ずつ袋に入れた。そして「毎回2合(1袋)ずつ炊く」と書いた紙を貼っておいた。これで改善されるといいんだけど。

 

 母と買い物へ行ったり、いっしょにお風呂に入ったり、昼ごはんと晩御飯をヘルパーさんと一緒に作ったり。前日22時に来て、近所のひとにいただいたというタケノコを夜中の1時までゆがいたり。結構大変だった。17時くらいまでいて、強風のなか怖い思いをしながら高速を走り、18時くらいに自宅に着いた。

 

 翌日の夕方、父から電話がある。半分怒っている。

 

 「きょうの夜から泊まりで来るって言うてたんとちがうんか」

 「それは一昨日のことでしょ。私、一昨日行って、きのう帰ってきたとこやから、家族はつぎゆうゆが4日に行くまでだれもいかへんよ」

 「カレンダーに書いてあったから」

 「きょうは30日やよ」

 「そうか」

 

 もー---。あんなに世話して帰ってきたばかりなのに。とにかく私か妹がいないと不安なのだ。母はそんなことは通り越して不安にもならないみたい。いくらヘルパーを増やしても、両親の劣化に追いつかない。実家がビックリハウスを通り越してホラーハウスになってきている。

 

 私と両親のやりとりを聞いたヘルパーが「みんな真剣なのに、漫才見ているみたいでおかしい」って笑っていた。まぁ、風を入れるためにも他人に出入りしてもらうのはいいのかもしれない。

 

コメント
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