湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

静岡県を冷遇するJR東海は「負担者受益」の概念を持つべきです

2020-06-29 12:32:03 | Weblog
JR東海と静岡県が闘っています
そのためリニア新幹線の開業が遅れそうです
ごねる川勝知事を批判する記事もあります
しかし、私は、静岡県側の言い分も聞くべきだと考えます

静岡県にリニア新幹線の停車駅はありません
静岡は素通りされるだけです
リニア新幹線が通っても、静岡には何のメリットも無いのです
これでは、心情的に反対するのも頷けます

しかし、公益を考えたら、それは地域エゴだということになります
そんな地域エゴを認めていたら、国益が損なわれるから
地方自治体など不要なのだと、乱暴な議論もあります
しかし、地域に負担だけを強いる公益とは何でしょうか?

東海道新幹線の全区間の3分の1は静岡県内を走り
全17駅のうち3分の1の6駅が静岡県内にあります
それでいながら、静岡県内には「のぞみ」停車駅が一つも無いのです
静岡と浜松は政令指定都市です
首都圏以外で新幹線の通る政令指定都市で
高速車が停車しないのは、静岡と浜松だけなのです

JR東海の静岡県冷遇は異常としか言いようがありません
さらに、理解しがたいことがあります

2009年の開港した「富士山静岡空港」があります
実は、この真下を新幹線が通っているのです
誰でも考えるのが、ここに新幹線駅を作ることです
当然ながら、静岡県もそう考えたのですが、JR東海は拒否しました

JR東海の静岡冷遇は酷いものです
一体、何があったのでしょう?
これでは、静岡県だけではなく、日本全体の不利益と思われます
過去に何らかの感情的なもつれがあったのかもしれません
しかし、そんな私情で公益を損なってはいけません
JRは、元々、国営の鉄道会社だったのですから!

鉄道というものは、利用者には便利ですが
その他の人々と路線提供の地域に、大きな負担を強いるものです
公益や国益を主張する人もいますが
地域住民に負担だけを強いる公益や国益とは何でしょうか?

「受益者負担」という言葉あります
私は「負担者受益」という概念を提唱したいと考えています
近代日本は、国益ため、多くの犠牲を国民に強いてきました
確かに、必要なものは多かったでしょう
しかし、このやり方を野放しにすることは危険です

「首都圏と関西圏が高速で結ばれれば、それが日本の国益だ」
「沿線住民は、日本国の国益のため我慢しろ」

・・・というのでは、沿線住民は納得出来ません
日本に民主主義があることすら疑わしくなってしまいます
むしろ、JR東海こそ公共心を持つべきです
静岡県民は、当然ながら日本国民でもあるのですから


コメント (2)
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