ともやの映画大好きっ!

鑑賞した映画の感想やサウンドトラックなどの紹介、懸賞や日々の戯れ言などをのほほんと綴っていこうと思っています。

ワイルド・バレット

2008年10月08日 | 映画(わ行)
(原題:RUNNING SCARED)
【2006年・ドイツ/アメリカ】試写会で鑑賞(★★★☆☆)


犯罪に使われた銃の後始末を命じられたチンピラが、その銃を紛失したことで起こる一夜の出来事を描いたクライム・サスペンス。

イタリアン・マフィアの下っ端組員であるジョーイ・ガゼル(ポール・ウォーカー)は、犯罪に使われた銃の後始末をするのが仕事だった。ある日、麻薬取引現場に乱入してきた悪徳警官を射殺してしまい、ジョーイはその危険な拳銃の処分をボスの息子トニー・ペレーロ(ジョニー・メスナー)に命じられる。ジョーイはその銃を自宅の地下室に隠すのだが、その場面を息子のニッキー(アレックス・ニューバーガー)と隣に住むオレグ・ユゴルスキー(キャメロン・ブライト)に見られていた。その日の夜、妻のテレサ(ヴェラ・ファーミガ)らと一家団欒の夕食を迎えていた時、隣家から銃弾が撃ち込まれる。ジョーイは悪態をつきながら隣家へ行くと、そこには銃で撃たれたオレグの父親アンゾ・ユゴルスキー(カレル・ローデン)がいた。アンゾから虐待を受けていたオレグはアンゾを撃ち、その場から逃げ出してしまっていた。そしてオレグが持っていた銃は、警官殺しに使われた処分しなければいけない銃だった。この銃が別の事件に使われたことを知られると、ジョーイの家族までも命を狙われることになってしまう。銃の処分を失敗したと疑うイタリアン・マフィア。この件をネタに私服を肥やそうとする悪徳警官のライデル刑事(チャズ・パルミンテリ)。そして、アンゾがロシアン・マフィアの甥だったことから、ロシアン・マフィアも絡んで来てしまう。ジョーイは誰よりも早く銃とオレグを見つけるため、夜の街に飛び出していく…。



『ウェイン・クラマー監督はワイルド・バレットでアクション映画の神話となった!』
…とクエンティン・タランティーノ監督が絶賛する映画。
あ~、タラちゃんが好きって言うの、何となく分かるわ~。



『ポール・ウォーカーのヒット作が「ワイルド・スピード」だから、邦題は「ワイルド~」でいいんじゃない?』
そんな安易な会議の内容が見えてしまうような薄っぺらい邦題です(笑)。
原題を直訳すると「脅えながら走る」だけど、これはそのままの「ランニング・スケアード」でも良かったんじゃないかな?

ちなみにこのウェイン・クラマー監督は、2004年に公開された「マインドハンター」(原題:MINDHUNTERS)の原案・脚本を手掛けた人。
今作でも脚本を手掛けており、二転三転していくストーリーティングはなかなか面白いです。
フラッシュバックする演出は、ちょっとウザかったですけどね(笑)。



ポール・ウォーカーが主演と思いきや、エンドロールを見ると分かるのだが、実はこの子が隠れた主人公。
小さい頃から虐待を受け、父親が崇拝するジョン・ウェインを『ホモだ!』と言いながら銃を撃つ。
逃げ込んだ隠れ家で浮浪者に銃を奪われ、銃撃戦に巻き込まれ、娼婦に暴力を振るうパトロンに立ち向かい、ド変態の夫婦に捕まって…と、主人公以上に過酷な夜を迎えてしまう(笑)。
ずっと無表情だったオレグが、最後にニッコリ笑うシーンはいいですね~。



このキャメロンくんの経歴が意外にすごいです。
2004年「アダム -神の使い 悪魔の子-」(写真左上)。
2004年「記憶の棘」(写真右上)。
2004年「バタフライ・エフェクト」(写真左中央)。
2006年「X-MEN:ファイナル ディシジョン」(写真右中央)。
2006年「ウルトラヴァイオレット」(写真左下)。
2006年「サンキュー・スモーキング」(写真右下)。
「バタフライ・エフェクト」はちょい役だけど、その他はかなりメインな役所。
ヒット作に恵まれてますね。
あんまり可愛くない(失礼!)ので、キャーキャー言われてませんが、いい演技派の俳優さんになりそうですわん。

監督・脚本は、ウェイン・クラマー。


追伸。
この日は、この映画の特別サポーターとして椿姫彩菜が登場。
シネマアナリストの八雲ふみねを司会に、トークショーが行われた。
でも会場は年齢層が高いお客が多かったためか、今ひとつなリアクション(苦笑)。
ま、可愛いんだけどね。
でもともやはどっちかというと八雲さんの方が大好きなので、八雲さんばっかり見てました(笑)。
椿姫彩菜がこの映画とどんな接点があるかと思いきや…。
八雲『ポール・ウォーカーはこの映画で降り掛かる危機を克服していくんですが、椿姫さんも大変なことを克服してきましたよね』
そんな理由かいっ!

椿姫彩菜オフィシャルブログ:La vie en rose

2008年10月11日公開
公式HP:ワイルド・バレット


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4 コメント

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睦月 (Unknown)
2008-10-17 15:44:22
こんにちわ。

父親を撃ち、娼婦に拾われ、変態夫婦に拉致られて、最後にはギャング抗争に巻き込まれて・・・・『不思議の国のアリス』ならぬ『闇の国のオレグ』って感じでした(苦笑)。

たたみかけるようにストーリーが絡み合っていく展開はとても面白かったですね。脚本としてはまだ荒削りな印象ですけれど、プロット自体は実に見事だなあと思いました。

ポール・ウォーカー、イケメンですけど・・・こういうB級アクションがやけに似合ってしまうのは何故なんでしょうね(汗)
B級 (ともや)
2008-10-18 11:20:55
こんにちは、睦月さん♪
この映画はアクションよりもストーリー目当てで観に行ったので、かなりヒットしました。
多少ツッコミは入りましたけど、二転三転していく物語は、十分に楽しめましたわん。

>こういうB級アクションがやけに似合ってしまうのは何故なんでしょうね(汗)
B級映画の方がキラキラ輝く俳優さんっていますもんね。
監督さんでもお金掛けるとダメになっちゃう人も多いし…(笑)。
そうなの! (miyu)
2009-04-09 20:46:17
オレグを探すテレサが「決して笑わない子供」を
探しているというセリフが途中にあったけど、
思わず「うんうん」とうなずいてしまうようなキャメロン君の
最後に見せたとびっきりの笑顔は本当にうれしくなっちゃいましたよね~。
ニヤリ (ともや)
2009-04-09 23:32:41
こんばんは、miyuさん♪
いや~、"ヒット=面白い"の方程式が成り立たないのが映画の面白い所ですよね~。
こういう面白い作品に出会えちゃうと、本当にワクワクします♪

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