(英題:SIREN)
【2000年・韓国】TVで鑑賞(ともや評価:★★★☆☆)
ソウルの消防署を舞台に、性格のまったく異なる2人の救助隊員の対立と和解を描いた消防士さん映画。
ソウル市内のレストランで火災が発生。すぐにヤンチョン救助隊が出動し、逃げ遅れた人の救出にあたる。そこのレストランで食事をしていたキム・ヒョンソク(ソヌ・ジェドク)は、爆発に巻き込まれた妻と娘を助けようと火に飛び込もうとするが、隊員のカン・ヒョン(チョン・ジュノ)に制止される。そして、絶望的に危険になった現場へ、残っているかもしれない人をスタンドプレーで助けに行こうとするイム・ジュヌ(シン・ヒョンジュン)も同じように仲間に止められていた。死をも恐れずに熱い感情で人を救おうとし、いつも危険に立ち向かっていくジュヌと、理性的な判断と合理的な行動をすれば確実な救出ができると信じているヒョン。人の命を救いたいという気持ちは一緒だが、考え方の違う2人は常に対立していた。消防署では孤立してしまっているジュヌだが、彼にはハ・イェリン(チャン・ジニョン)という恋人がおり、危険を顧みず火に飛び込んでいくジュヌのコトを心配している。やがてヒョンも周りで、怪しげな放火による火災が連続して起こる。これは火災で妻と娘を亡くしたヒョンソクが逆恨みをし、同じようにヒョンの大事な人を火災で奪ってやろうとしていたのである。やがて、ヒョンソクの魔の手がイェリンに迫る…。
同時期に「リベラ・メ」という消防士さん映画があったが、こちらは日本未公開作品。
消防士さんの活躍を描きながらも、妻と娘を亡くした男が逆恨みをし、放火魔へと変貌していくサイコ・サスペンスでもある(?)。
まぁツッコミどころは満載です。
ヤンチョン救助隊が道路で事故を起こした車からドライバーを救出している所へ、可燃性の燃料を積んだトラックが居眠り運転で突っ込んでくる(笑)。
ええ、そりゃあその後は大惨事ですよ。
『ちょっと!ちょっとちょっと!』…とともやの中のザ・たっちがツッッコミしまくり。
他にも、燃えさかる火災現場で酸素マスクもせずに動き回る救助隊員が気になって気になって。
韓国の救助隊員は有毒ガスとか煙を吸っても平気なのかな?
ラストはやっぱりやりきれない終わり方です。
切ないというか救いようが無いというか。
国民性なのか、たまたまともやが観ている韓国映画がそんなのばっかりなのか?
う~む。
監督はカン・ハニョン。