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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

生田斗真 菅田将暉「ローゼングランツとギルデンスターンは死んだ」

2017-11-24 11:29:24 | 日記
生田斗真 菅田将暉W主演の「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」観てきました。ローゼンクランツとギルデンスターン。「ハムレット」に登場する人物。ハムレットの学友で、国王から、正気を失ったように見えるハムレットの様子を見てくれと頼まれるのですが、なんとも頼りない。任務をきちんと遂行できないうちに、国王からの手紙をイングランド王に届ける事になる。船に乗りこむ2人。が、手紙はハムレットによりすり替えられており、タイトル通り「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」
今作は、2時間半の舞台。途中10分の休憩が2回入るだけの、割ときっちり詰まった舞台。が、かといって、そんなに物事が起こるわけではない。ただ、2人でコインゲームに興じたり たまたま出会った旅役者の一行と行動を共にしたり、物語は遅々として進まない。
ローゼンクランツ演じる生田 ギルデンスターン演じる菅田 共に、その頼りなさが、よく出ていて面白い。2人の関係性でいうと、ギルデンスターンの方がしっかりして見えるのだが、王を始めまわりの者たちは、どっちがローゼンクランツで どっちがギルデンスターンだか分からないんだから、その存在感の薄さは推して知るべし。いや、当人たちにさえ、どっちがどっちか分からない。こうしたバカバカしさのなか、突如シリアスになってみたり、トム•ストッパードの作品は、一筋縄ではいかない。
生田 菅田の他に 林遣都 松澤一之 小野武彦らが出演。下手すれば とりとめのなくなる作品を、きっちりしたものに仕上げてました。さすがは、シス•カンパニーです。