Oceangreenの思索

主に、古神道、チベット仏教、心理学等に基づく日本精神文化の分析…だったはずなんだけど!

ゲブ神族

2010-05-30 | 思索のかけら
ゲブ地殻の霊であり、
ヌトは(そういうものがあるとするなら)成層圏の霊であろう。

アポピスーアメンは物質霊ではないが、
地球の創造神として現れる場合は、地核を依代とする。

つまり、創造の場面で、
混沌の中に現れ出た最初の霊質の芯だからである。

しかし、盤古によって、地殻霊が地核の神に反旗を翻した場合、
アメンーアポピスは封じられてしまうか、あるいは、
ゲブと習合した形でしか出てこれなくなるであろう。

同様に、ヌトは、宇宙の様々な創造物を依代として
地球上に舞い降りる創造神を、
封じることになる。

***

イシスはゲブの娘、
すなわち、地殻霊から地表霊が分化した存在である。

ギリシアのオリンポス神話では、
このイシスが、すべての母である地母神ガイアとなり、
創造神の地位を得ているのである。

ゲブはタルタロス(地下・冥府であり、神格すら持たない場合もある)となり、
力を持った地表霊に、地殻霊が封じられた形になっている。

ガイアの配偶神にして、ガイアの息子とされた
天空神ウラノス(“山々の女王”を示すUr-anaの男性形だそうである)は、
ヌトと習合して現れる、天空のアポピスーアメンだと思う。

同じように、天の水の神格や、地の火の神格も、
ゲブ神族が改心しない限り、
彼らと習合しなければ自力では出てこれないだろう。

ただ、人が善き思いで、浄められた正しい物質を依代として、
純粋な創造神を招くことは、可能なのだと思う。

正しいパワー・スポットとはそういうものだが、
曲がった心でご利益ばかりを求めると、
ゲブ族に感応し、ゲブ族の勢力を高めることにもなる。

今や、正神は人の力を借りなければ、
現れることも、働くこともできないのである。

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