Oceangreenの思索

主に、古神道、チベット仏教、心理学等に基づく日本精神文化の分析…だったはずなんだけど!

“貪”で動けない

2010-08-04 | こころ
“貪”といえば
代表的な三つの煩悩(三毒)と呼ばれる“貪・瞋・癡”の一つですが、

この状態について、スリランカのお坊さまは
こう説明しています。

***

貪という心所は、むさぼる働きをします。
むさぼる働きとは、外にあるものを自分の心に引っ張ることです。
自分のものにしたがるエネルギー。

その心の波動は自分の方に何かを引っ張るので、
いくら力を使っても心は広がりません。
かえって自分の方が小さくなってしまいます。

たとえば私がある人を気に入って、いろいろ工夫して
その人を自分のものにしようと勝手な言動を振る舞ったりすれば、
どうなるでしょう?

自分のものにしようとすればするほど、
その人は離れてしまいます。

強引に自分の一方的な感情で向かいますから、
相手は気持ち悪く危険な感じを持つのです。
どんなことをしてもらっても、うれしくありません。

かえって、自分を吸収しようとする不自然な力を感じて反発し、抵抗します。
その結果嫌われて逃げられてしまう。

***

つまり“貪”はブラックホールのように引き寄せ、
縮こまっていく心の状態です。

これに対抗するのは“施”といい、
自分の能力や才能、自分のよいものを惜しみ無くあたえてしまう心です。

***

わたしは体に穴が空いていますから、
“貪”を相当きつく感じます。

ゼウスに狙われたメーティスのように、
食べ物としか思っていない人にエネルギーを吸い上げられている感じ。

そちらへは動けなくなります。
申し訳ありませんが。

最新の画像もっと見る