他力本願!(週末は重賞予想・他力本願)

プロレス・中央競馬・与太話のオンパレード
ただいま3年経過。
競馬もプロレスも不滅です…たぶん。

佐藤哲三という騎手・私的な想い出。(2000年のラガーレグルス)

2014-09-17 22:18:54 | 与太話

佐藤哲引退 12年落馬で大ケガ、懸命のリハビリも復帰かなわず
http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2014/09/17/kiji/K20140917008940770.html

>“勝負師”が26年間の現役生活にピリオドを打つ。
>JRA通算938勝(G1・6勝)を挙げた佐藤哲三騎手(44=栗東・フリー)が
>16日、大阪市内で引退会見を行った。
>12年11月24日の京都競馬で落馬し、左上腕骨開放骨折、左肩甲骨骨折など全身に大ケガを負った。
>復帰を目指して壮絶なリハビリ生活を続けてきたが、現役続行は厳しいと判断。
>京都開幕週の10月12日に騎手免許を返上することを発表した。

…あれは、土曜日の出来事。
佐藤哲三が派手に落馬し、ラチの上でバウンドしていた。

…騎手の落馬事故を見て、何もリアクションをしない事もある。
それは、命の次に大事なモノを賭けているから。
だが、あの日だけは、この言葉を口に出していた。
「ちょっと待て!」

…実家でTV中継を観て、横で観ていた母親が
「これは酷い」という顔をしていた。
ただでさえ細い騎手の肢体がクチャクチャになっていた。
調べてみたら、2年程前の高雄特別だったという話。
レース結果は↓

http://keiba.yahoo.co.jp/race/result/1208050710/

…こういったリスクを承知で、勝負に挑む騎手たち。
こういった事故を見るにつけ、最低限の‟リスペクト”は必要なんだなぁと。(自戒)

先週の「みんなのKEIBA」は、後藤浩輝のリハビリを中継していた。
番組的には‟見えない出口”で、もがいている後藤をアピールしたかったようだが
ゲストで登場したアンカツこと安藤勝巳が
「ああ、あれだけ動けるなら大丈夫。」という、ある種KYな発言をしてしまい
番組の趣旨が変わってしまったのは御愛嬌。

…MCの皆様、お疲れ様。

無論、後藤浩輝が苦しんでない訳では無い。それは承知している。
‟これ見よがし”に悲壮感を演出している方々が不愉快なだけ。(私見)

2年の時が経過しても、片腕を吊ったままの姿。
薄々感づいていても、こういった事実を知りたくなかった。
そんな事実があっても、何があっても、私は佐藤哲三という騎手を忘れない。

…忘れられない想い出がある。
あれは2000年の皐月賞↓

http://keiba.yahoo.co.jp/race/result/0006030811/

…多くの競馬ファンは、インティライミやタップダンスシチーを思い出す。
でも、私は痛い目にあったあの日を思い出してしまう。

…1枠1番。
スタートに難があったラガーレグルス。
それでも敢然と本命に推し、エアシャカールとの組み合わせを厚めに買い
自宅でレースに注目した。

…レースにすら参戦出来なかった哀しい結末。
エアシャカール&ダイタクリーヴァの決着も虚ろに、空虚な時間が過ぎていた。
佐藤哲三にとっても、私にとっても忘れられない皐月賞だった。

…佐藤哲三が引退しても、彼の人生が終わる訳では無い。
2000年の皐月賞で虚しい時があっても、私は馬券を買う事を終える訳でも無い。

…ひとりの騎手との別れ。
こんな想い出を残してくれた佐藤哲三に感謝したい。

「そんなモノが何のために?」

…実に素朴な疑問だ。
答えは、ただひとつ。

…騎手との想い出は、いい想い出より、こういった傷跡?の方が印象深いということだ。

コメント (2)
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