MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『トリプルX:再起動』

2017-03-05 00:54:10 | goo映画レビュー

原題:『xXx: Return of Xander Cage』
監督:D・J・カルーソ
脚本:F・スコット・フレイジャー
撮影:ラッセル・カーペンター
出演:ヴィン・ディーゼル/ドニー・イェン/サミュエル・L・ジャクソン/クリス・ウー/ルビー・ローズ
2017年/アメリカ

ますます「女子力」が高まる「ヒーローもの」について

 作品の冒頭においてアウグスト・ギボンズが中華街でリクルート相手で、アベンジャーズのメンバー発掘のオーディションを受けているつもりだったネイマール・Jrに対して「トリプルX」プログラムの成り立ちを説明している。ギボンズに拠るならば「トリプルX」は1977年のアメリカのカリフォルニア州の大干ばつが発祥の元になっている。空になったプールを利用してスケートボードを練習したザンダー・ケイジが頭角を現すようになり、その経緯は『ドッグタウン&Z-ボーイズ(Dogtown and Z-Boys)』(ステイシー・ペラルタ監督 2001年)というドキュメンタリー映画にも映っているらしい。
 やがて舞台はアメリカのデトロイトに人工衛星が落ちるという状況になり、ストーリーは全く違うのに、最初に言及される1977年という時代とメインの事件が起こる場所が『ナイスガイズ!』(シェーン・ブラック監督 2016年)と同じで、こんなにも被るものなのかと驚く。
 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(J・J・エイブラムス監督 2015年)あたりから顕著になったように、例えば、頭脳明晰でありながらたまにドジもしてしまうベッキー・クラリッジというキャラクターなど、明らかに「女子力」の高いヒロインたちの活躍が目立つ。


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