山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

挫折を越えたんだねー

2010-06-14 22:51:06 | 植物
 尾根筋に散在するヒメシャラ(ツバキ科)は、グリーンカラーの森に鮮やかな肌をあらわにしてくれます。「森の女王」と言われる所以です。
 すべすべの肌にほっぺたをつけると、ひんやりとします。
 尾根のアップダウンに流した汗が引いていくような感触です。
 表皮の内側にすぐ導管があるからなのでしょうか。

 しかし、とあるヒメシャラの根元に大きなコブがありました。
 これはかなりの挫折や重病を越えてきたんだなーと思われます。
 人間と同じく様々な困難に対峙しながらじっくり、粘り強く克服してきた結晶の賜物の「こぶ」です。人間でいう「かさぶた」ということでしょうか。
 ヒメシャラにはときどきこうしたコブが見られます。

 屋久島に行ったときも、森の中で鮮やかに主張するヒメシャラの巨木が見られました。しかもそれは、どれもまっすぐではなく、曲がっているのが目立ちます。
 うなるように生きてきたヒメシャラの生命力の尊厳が私の弱い心を揺さぶります。
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