山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

野菊の如き君なりき

2009-10-16 18:57:59 | 植物
 伊藤左千夫の小説『野菊の墓』を早熟だった十代で読んだが、残念ながら読後の記憶はない。野菊のごとく清楚で凛々しい女性は過去のことなのだろうか、とおじさんはノスタルジックに考える。

 先日、春野町と森町との境界線近くの林道を歩いたとき、控えめながら白い野菊があちこちで咲いていた。
 野菊の同定はとても難しく「シロヨメナ」かなと思って図鑑で調べたところ、どうやら「アキハギク」らしかった。葉の鋸歯が粗く、葉の根元にある「葉柄」があるのが決め手らしい。茨城から愛知までに分布する特産の野菊であるのがわかった。
 この地区にある秋葉神社にちなんだ名前がつけられている野菊が、人がほとんど通らない寂しい林道沿いにさりげなく咲いているのだ。図鑑では小説に出てくる野菊は「カントウヨメナ」だろうと推測しているが、それはともかく雑草に混じってさりげなく咲いている姿はやはり野菊の真骨頂にちがいない。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 紅葉がジワジワと | トップ | 部落の祭り準備 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

植物」カテゴリの最新記事