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治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

吹き込むわけないでしょ

2010-05-14 07:45:30 | 日記
さて、大地君がそらパパHPのサイトを知ったのはどうしてでしょう?
ついったー上で「本の悪口言ってるよと吹き込んだ大人がいると思うとかわいそうだ」と発言していた人がいましたが
どうしてそういう想像に至るのか、正直わかりません。

「悪口言っているよと吹き込む」なんて、そんなことするわけないですね。
そらパパサイトであの本の批評が始まってから
白くま母さんと私はひたすら「大地君が気づかなければいい」と
祈るような気持ちでしたよ。
皆さんが同じ立場に立ったら、当然そうでしょう。
わざわざ見せたいと思いますか? ご自分のお子さんだったら。

でも、気づいているだろうね、って言ってました。
コミュニケーション障害のある大地君にはPCや携帯は大事な道具だし
大地君は好意的な書評を見つけると、喜んでURLをどんどん送ってきてくれたから。
そういう人たちと友だちになっていきました。
そのうちのお一人とは、先方上京の際、今度私もお会いします。
友だちの友だちは友だちだからね。

でも、「ああ、気がついているんだなあ」と思ったのは
大地君が次の本の原稿を送ってきてくれたときに書いてあったこの文章からでした。

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 親はいろんな考え方で子どもを育てるそうです。人の家を羨ましく思ったり、変な家だと思ってはいけません。文句をつけてはいけません。どの家にもルールがあって、家族で協力しているので、人の家の事はどうでもいいことです。
 僕はパパとママの子どもでよかったです。
 
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これを読んで確信しました。
「ああ、大地君はあのことを知っていたんだ」。
でもその後も、大地君からこの話を私にすることはありませんでした。
パパには泣いて訴えていたそうですが。
「浅見さんをいじめるやつらがいる。浅見さんは僕たちのために一生懸命頑張っているのに」

パパの説明は
「浅見さんは強いから負けない。この人たちは浅見さんが自分達の思い通りの本を出してくれないから怒っているんだ」だったそうです。
それが本当かどうか、私にはわかりませんけど。パパの説明としてはナイスだと思います。

まあともかく、パパにもこう説明されながら
大地君は我慢に我慢を重ねた末、そらパパさんに当てた手紙を私に送ってきました。
添付ファイルのほかに、メール本文には次の二文だけが書かれていました。

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僕は我慢していましたが、卑怯だと思うので手紙を書きました。

これで悲しむ人はいなくなると思います。大地が全部、話し合いで決着させます。

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B君ファミリーと遊んだことも火をつけるきっかけになったようです。

かわいいなあ。私を守ってくれるつもりなんだ。
そう思ってこのメールをわが夫に見せました。
すると夫は言いました。「若いね、大地は」

私は笑ってしまいました。
「そらそうでしょ。8歳だもの」

夫はもちろん仕事があるのでネット上の騒ぎなんていちいちチェックしていませんが、この件に関して私たち夫婦の見解は一致しています。
「メール一本送ってこずに、本名も出さず、無責任な立場で勝手に騒いでいるだけの相手にこっちから出かけていって説明する義務はない」

大地君、大地君パパ、うちの亭主。
私の周囲の男たちは、男前ぞろいです。

あ、もちろん小暮画伯もね。ただしおやじぎゃぐは(以下略)。

あ、それと昨日のエントリーに対したくさんの応援メールをありがとうございます。
実は昨日国技館にいて、そのあとも飲みに行き、つまり10時間くらい飲んでいたので、全部のメールにお返事できていませんが、何日かかっても全部お返事するつもりです。
それと、転載許可をいただくこともあるかもしれません。
とりあえず昨日午前中に許可をいただいた読者からの一文を最後に貼り付けて「説明」に代えさせていただきます。

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ところで、大地くんの本に出てくる主張を
「『経済的に』自立を達成できないのは恥ずかしいことだ主張する本」
「福祉不要論・自己責任論」「専業主婦という生き方も『恥ずかしい』」
などと批評するのは
私からみたら、とんでもない曲解で被害妄想で藁人形論法です。

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