
さてさて、今日はなんてことのない一日なんですが
実は私のお誕生日だったりします。
昨年のお誕生日のときは
発達障害の分野の本はもうやめようと思っていたのを思い出します。
心身頑丈な人に囲まれて暮らしている私にとって
生涯出会った中で一番弱い人は藤家さんでした。
その藤家さんが立ち直ったのがとにかくうれしくてうれしくて
その後「自閉っ子的心身安定生活!」として世に出ることになる本だけは作っておこうと思いました。
どうやって立ち直ったのか、長く参考になるだろうと思って。
でも「業界」全体に私は絶望していました。
自分が抱えていた「事件」への支援者を名乗る人たちの見解を見ると、「この世界に未来はないな」と感じざるをえませんでした。
1 一次障害は治せない
2 二次障害は治す必要がない。いじめた世間が悪いのだ。
支援者を名乗る多くの(もちろん全員ではありませんよ。心ある支援者の方もたくさんいます)がこういう見解でした。
じゃあ支援者の仕事ってなんなのよ? 「未来」はどうなるか考えないの?
未来のないところで出版活動を続ける気にはなれませんでした。
というわけで「これを最後の一冊にしよう」と藤家さんの本を作っている間に、神田橋先生のお話が持ち上がりました。
神田橋先生について勉強を進めるにつれて、「発達障害者の未来につながる本を作れるのかもしれない」と考えられるようになりました。
で、「じゃあこれを最後にしよう」と思いました。
その準備を進めているうちに、一本の企画が持ち込まれました。大地君です。
もうとにかく、最初から出したくてたまらない本でした。「特別支援教育の脱ゆとり」だったし、「きちんと働ける大人になる」、「そのために支援級でお勉強する」「障害があっても教えるべきことはきちんと教える」というコンセプトに心から賛同したからです。
さっそく大地君親子に会いに行きました。
どうして大地君がこれほど前向きに特別支援教育を受けられるのが不思議でした。
そして会話の中であのセリフが出てきました。
大地「自閉症って恥ずかしいの?」
私「自閉症は恥ずかしくないよ」
ママ「大地、自閉症は恥ずかしくないよ。恥ずかしいのは大人になっても自分でご飯を食べられないことだ」
これを聞いたとき「この本を出そう」と決めました。
「なぜ特別な教育を受けなくてはいけないのか」きちんと教えていることがわかったからです。
今回の一連の騒動を見ていて、うちの会社にはお母様方からこういう声をいただきます。
「障害がある子とわかったときからどうやってご飯を食べられる大人に育てることばかり考えていました。そうではない人もいるのだということがわかりました」
「やるべきことはきちんとやらせます。うちの子にも修行をさせています」
「うちの子は重度の自閉症ですが、地域での自立生活という当然の権利をあきらめるつもりはまったくありません。ですから教えるべきことは教えます。そのおかげで以前は考えられないほどできることが増えました。パニックも少なくなりました」
おそらくこういう方々が今後も花風社のお客なのだと思います。
今後花風社が絶対やらない路線は次の二つです。
1 恨みつらみ、世間はひどい系
2 反日、アメリカ(or他の国)はすごいのよ系
花風社が発達障害を続けるとしたら手がける路線は次の二つです。
1 修行系
2 治せんといかんわな系(ま、これはめったに出てくる企画じゃないけど)
たぶん客層には入れ替わりが起きるんじゃないかな?
今回の予約状況を見てそう思います。
これからも、一冊一冊を「これで終わりにしよう」というつもりで作っていきます。
実は私のお誕生日だったりします。
昨年のお誕生日のときは
発達障害の分野の本はもうやめようと思っていたのを思い出します。
心身頑丈な人に囲まれて暮らしている私にとって
生涯出会った中で一番弱い人は藤家さんでした。
その藤家さんが立ち直ったのがとにかくうれしくてうれしくて
その後「自閉っ子的心身安定生活!」として世に出ることになる本だけは作っておこうと思いました。
どうやって立ち直ったのか、長く参考になるだろうと思って。
でも「業界」全体に私は絶望していました。
自分が抱えていた「事件」への支援者を名乗る人たちの見解を見ると、「この世界に未来はないな」と感じざるをえませんでした。
1 一次障害は治せない
2 二次障害は治す必要がない。いじめた世間が悪いのだ。
支援者を名乗る多くの(もちろん全員ではありませんよ。心ある支援者の方もたくさんいます)がこういう見解でした。
じゃあ支援者の仕事ってなんなのよ? 「未来」はどうなるか考えないの?
未来のないところで出版活動を続ける気にはなれませんでした。
というわけで「これを最後の一冊にしよう」と藤家さんの本を作っている間に、神田橋先生のお話が持ち上がりました。
神田橋先生について勉強を進めるにつれて、「発達障害者の未来につながる本を作れるのかもしれない」と考えられるようになりました。
で、「じゃあこれを最後にしよう」と思いました。
その準備を進めているうちに、一本の企画が持ち込まれました。大地君です。
もうとにかく、最初から出したくてたまらない本でした。「特別支援教育の脱ゆとり」だったし、「きちんと働ける大人になる」、「そのために支援級でお勉強する」「障害があっても教えるべきことはきちんと教える」というコンセプトに心から賛同したからです。
さっそく大地君親子に会いに行きました。
どうして大地君がこれほど前向きに特別支援教育を受けられるのが不思議でした。
そして会話の中であのセリフが出てきました。
大地「自閉症って恥ずかしいの?」
私「自閉症は恥ずかしくないよ」
ママ「大地、自閉症は恥ずかしくないよ。恥ずかしいのは大人になっても自分でご飯を食べられないことだ」
これを聞いたとき「この本を出そう」と決めました。
「なぜ特別な教育を受けなくてはいけないのか」きちんと教えていることがわかったからです。
今回の一連の騒動を見ていて、うちの会社にはお母様方からこういう声をいただきます。
「障害がある子とわかったときからどうやってご飯を食べられる大人に育てることばかり考えていました。そうではない人もいるのだということがわかりました」
「やるべきことはきちんとやらせます。うちの子にも修行をさせています」
「うちの子は重度の自閉症ですが、地域での自立生活という当然の権利をあきらめるつもりはまったくありません。ですから教えるべきことは教えます。そのおかげで以前は考えられないほどできることが増えました。パニックも少なくなりました」
おそらくこういう方々が今後も花風社のお客なのだと思います。
今後花風社が絶対やらない路線は次の二つです。
1 恨みつらみ、世間はひどい系
2 反日、アメリカ(or他の国)はすごいのよ系
花風社が発達障害を続けるとしたら手がける路線は次の二つです。
1 修行系
2 治せんといかんわな系(ま、これはめったに出てくる企画じゃないけど)
たぶん客層には入れ替わりが起きるんじゃないかな?
今回の予約状況を見てそう思います。
これからも、一冊一冊を「これで終わりにしよう」というつもりで作っていきます。