治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

暴論だけど暴言ではない

2018-01-16 09:30:11 | 日記
新刊直販の方におつけする自閉っ子通信最新号。

もうすぐ刷り上がってきます。
テーマは「合理的配慮と発達保障」なのだけど、最近修行系志向の当事者の方から「浅見さんがどうして合理的配慮なのか不思議だった」と言われたのですが、そんなことないですよ。『自閉っ子、深読みしなけりゃうまくいく』の昔から、私は合理的配慮もっとできるよ、と提唱してきたはずです。合理的配慮と修行は矛盾しないでしょ? ただ人によっては一生必要としないという意味では支援と同じ。

私にとってつねに関心の中心は身体面にあっただけに、合理的配慮ってしても誰にも迷惑かけないのになんで進まないのかなと思ってきました。そして今回はその一原因でも解くべく書きました。ただ、自閉っ子通信は紙面に限りがあるから、長く書いたのをそぎ落してそぎ落とした結果、暴論かもしれないけど暴言ではなくなりましたね。読んで(とくに現場の先生方は)「現実離れしている」と断罪なさるかもしれない。でも「あ、これだ合理的配慮阻んでいるもの(のひとつは)」と思ったら知っている人に見せるのには暴言がそぎ落とされているだけいいかも。自閉っ子通信はコピー自由ですからね。私としては、次世代にも合理的配慮がつながるように書いたつもりです。

それでもなんで私が合理的配慮に反対の人に見られるかと言うと、おそらくギョーカイが言う合理的配慮と私が言う合理的配慮は違うからでしょうね。たとえばかつてどっかの非相撲協会の協会が騒いでた「自閉男子おさわり事件」。自閉男子が幼女の手を取って股間を触らせて家族が怒ったら「障害があるのに責められた~」と差別だ~と騒ぎ佐々木正美先生も担ぎ出して大騒ぎしたあの件。「自閉男子は障害があるから幼女触り放題でも許可する」が「合理的配慮」だと非相撲協会のどっかの協会が主張するのだとしたら私は立場を異にするものです。

だって幼女にだって幼女の家族にだって人権はあるからね。そこで「こんなことするのなら閉じ込めておけ」っていう発言はひどいかも。それはでも一般に「治る」って知られてないからで、「治る」という知識がないという点にかけてはギョーカイだって同じじゃないかしら。

なんていう暴言は一切入っていない(紙面の都合で)今回の自閉っ子通信です。
暴論に賛同してくださる方にとっては人に配りやすいはず。
木曜日あたりから二か所から発送。
よろしくお願いいたします。

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