治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

治りやすい人から治る

2015-03-05 10:01:15 | 日記
今日は忙しいからブログ更新できないかなと思っていたんですけど。

朝起きたら栗林先生からレスが。
これはまた、別途展開する予定。

それと読者の方からメールが。「ギョーカイ人」と名乗っていらっしゃいますが、まあうちのセミナーに出ていらっしゃるくらいですから敵ではないギョーカイの方ですね。どこかの施設におつとめのご様子。

面白いことおっしゃっていました。
「治りやすい人から治っています」ということ。

花風社の本やセミナーでコンディショニングを習い、仕事場に帰って、やってみたい人とだけ実践。やりたくない人に無理強いはしません。
そうすると排泄や睡眠がたしかに改善していく。

保護者で自閉症の身体障害特性に気づいた人には黄色本や芋本を紹介していく。

気づいた人からやればいい、ということ。
たしかに気づかない人、信じない人を説得するよりこっちの方が速いんですよね。

「本当は栗本先生をお呼びしたいんだけど」とのこと。
でも習って本を読んだ人がこれだけ実践できているって
もしかしてABAより汎化性あるんじゃないの?

まあそういう風に本を作ってあるんですけどね。
栗本さんは一人しかいないからね。二人いても困る。

さて、

「身体障害的側面に気づく」っていろいろなレベルがあるなあ、と改めて思いました。
「体調がよくなるだけ」って思っている人も多いんでしょうね。とくに海老踊り方面。インチキなはずの身体アプローチで「治った! 治った!」と喜んでいる人の存在を見て「ただ体調がよくなっただけ」と涙目で必死で自分に言い聞かせている。

このレベルじゃないんですよね、でも。

考えてみたらわかるでしょ?
汗がかけない問題。
汗がかけるようになると、情緒や認知に当然影響してきますわね。

そのレベルで身体障害的側面に気づいている保護者も中にはいて
その人たちには黄色本芋本を薦め

そして「治りやすい人から治っていけばいい」という発想。

それもアリだな、と思いました。

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