治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

「他の誰かになりたかった」復刊のお知らせ

2016-03-26 11:15:34 | 日記




お世話になっております、花風社の浅見です。
花風社ではこのたび、2004年に出版した藤家寛子さんの「他の誰かになりた
かった 多重人格から目覚めた自閉の少女の手記」(1600円+税)を復刊する運びと
なりました。
赤本(「自閉っ子、こういう風にできてます!」)のヒットもあってかなり売れた本
ですが、今では考えられないくらい自閉度が高い頃の藤家さん、解離性障害からよう
やく脱したばかりの藤家さんがが書いた本で、だんだん元気になってきた昨今の藤家
さんの実像とずれが生じ、しばらく増刷をやめておりました。
けれども、その後診断がついた方の親御さん、当時学生さんだった支援者さんたちに
も今、花風社は新しい読者になっていただいております。今からでも読みたいという
お声にこたえて、昨年より復刊を検討しておりました。
改めて読んでみると、藤家さんの当時の生きづらさに今さらながら驚き、よく回復し
たなと感銘を受けるだけではなく、「ああ、自閉症の人にはこう世界が見えているの
か」という世界観の基礎となる知識をも提供してくれる本だと再認識し、復刻する次
第です。
今夏は復刻版ですが、ご本人の最新メッセージはカバーを取るとそこにあります。裏
返すと浅見のメッセージが載っています。本メールを見てお申し込みの方には、ご本
人による「セルフ書評」もお付けいたします。

本書のご購入お申込みの方は
1 書名
2 冊数
3 お名前
4 ふりがな
5 郵便番号
6 ご住所
7 連絡先電話番号
8 返信用メールアドレス(携帯の方はkafusha.comからの着信が受け取れるように
してください)

をお書きの上、返信メールにてお申込みください。下記のリンクからもお申し込みで
きます。書店販売に先駆けて、送料無料でお届けいたします。同封の藤家さんセルフ
書評は、「自閉のいいところが生きているなあ」と思える内容です。藤家さんは現
在、自閉ならではの強みを生かしていらっしゃるとつくづくわかる書評です。
何冊買っても送料無料なので、花風社の本で気になったものがある方、周囲の方にプ
レゼントしたい本がある方は、この際お買い求めください。とくに藤家さんの過去の
本もおすすめです。
本書が藤家さんの最初の本で、それ以降成長のステップをそのつど記録にしてきたの
で、読書ガイドにもなるよう藤家さんのこれまでをまとめました。



その他気になっているもの、周囲の人にプレゼントしたい本などがある方は、この機
会をご利用ください。

HPからお申込みにもなれます。

新刊ページ



自閉症関連ページ



今後とも花風社の本をよろしくお願いいたします。

花風社 浅見淳子

*この記事は2月いっぱいトップに貼っておきます。日々の更新はこの下をごらんください。

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1 コメント

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Unknown (マツミチ)
2016-03-24 10:25:05
藤家寛子さんの「他の誰かになりたかった 多重人格から目覚めた自閉の少女の手記」
注文して良かったです。セルフ突っ込みの
「人は誰かが頑張っている姿に心を打たれ、手を貸したくなる生き物だ。」
本当に!
通学路でこの話をすると、「そうなんや」と。
どうも、「できなかったら意味ない」と思っているところがあります。
給食当番でも大縄飛びでも、うまくできなかったら迷惑かけるだけやし、恥ずかしいし。
そうじゃなくて、「やらへん!」って意固地になってるほうが周りの子も残念な気持ちになるよ、と。
そもそも学校ってのは、できなことをできるようになる練習の場として作られているんだから。

藤家さんの本では『あの扉のむこうへ』も、読んで本当によかったと思っています。
7章の「そう言って、おじいちゃんは泣き始めました」のところで、
私も泣きました。
辛いから、ではなく、泣いてもいいんだとそっと言ってもらえた気持ちがして。
エッセイではなく物語でこそ伝わるものがあるということを、感じました。

ーー
直接メールさせていただいたのですが、買うかどうか迷われている方がいらっしゃったらと思い、コメントさせていただきます。

セルフ突っ込みの在庫がなくなっていたらごめんなさいなのですが、迷惑をかけてしまう行動を止めるにはこの「ツッコミを入れる、もうひとりのわたし」を育てることが大事なのかな、と思っています。
あったこと、やったことを別の目で振り返る。
身体アプローチに加えて、寝る前に対話式三行日記を試しています。