治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

まだない本を売る

2010-03-18 07:40:20 | 日記
読者からお電話。
最近の本を買いたいので推薦してくれと言う。

ニーズを伺うと、長年こう着状態にある成人当事者の親御さんとのこと。

元祖赤い「自閉っ子」はお持ちだというので
藤家さんが別の生き物のように立ち直り、今は週に五日働いて彼氏もできたのだと話すとびっくりされ
ぜひ「自閉っ子的心身安定生活!」を買いたいとリクエストされる。

一冊お買い上げ。

他には? と言われたので「続自閉っ子」「続々自閉っ子」についてご説明。
この二冊はASDの人の二大不得意分野(社会性・感情面)にあまり突っ込まずに自立への道を探っているのが特徴。
これもご注文いただく。

三冊お買い上げ。

一番最近のは? ときかれたので、「ぼく、アスペルガーかもしれない。」の話をしたが
すでに成人になったお子さんをお持ちの方にはあまり興味がないかなと思った。
でも先方は「読みやすそうね」とこれもご注文。

四冊お買い上げ。

その後きかれたのは
「いいお医者様知りませんか?」とのこと。
アスペルガーと診断がついたけれども、在宅生活が続き、なんとか外に出たいと医療にすがる。
けれども何人ものお医者様に罵倒され、見捨てられてきたそうだ。
心からの医療不信に陥っているようだった。

話を聞いてみると、大大大博士のおっしゃる
「医者と患者が共同作業で事態を悪くしているケース」かなと思い
「よそでまったく立ち直れなかった発達障害の人をどんどん健康にしている先生の本を出すんですよ。まだ進行中ですが」とお話しする。

出たらぜひ送ってくださいという。
値段も決まっていないけど、と言ったら
それでもいいと言う。

五冊お買い上げ。

お礼を言って電話を切って気づいた。
まだない本を売ったのは久しぶりだ。
著作権代理店に勤めていたときには数枚のプロポーザルで本を売ったりしたけどね。

☆☆

昨日はリアルタイムで相撲が見られない心穏やかな日であった。
でも稀勢の里は勝ったらしい。

今日は白鵬戦。
ははは。

誰かばるとを止めてくれ。

最新の画像もっと見る