豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

ウレタン断熱材の特性と歴史…北斗市

2015-12-24 17:36:27 | ファース本部

私は、27年前の平成元年に木造住宅の断熱材としてウレタン樹脂の現場スプレー発泡施工を試しました。(写真)ウレタンと言えば、可燃性が強く木造住宅には、危険だとして誰もが採用していませんでした。したがって何処にもそのような事例はありません。
木造住宅の実績はなくとも、マンションなどの結露防止材としては使用されていました。

ウレタン樹脂現場スプレー発泡断熱施工は、住宅より冷凍庫や定温倉庫などで実績が在りました。断熱性の劣化率も低く、断点の無い断熱層は優れた断熱性能があります。
私は木造住宅に燃えないような配慮を万全にすることで為される事に思いが至ります。
断熱材メーカーのエンジニアの方々とは燃え難いウレタン断熱材と断熱層の研究開発を。

ウレタン樹脂は、ポリオールとイソシアネートの成分反応で構成されますが、そのポリオールとイソシアネートとの成分量を変える事で難燃性が高まります。
しかしそれを行うことで出来たフォームの強度や断熱性能には、影響が出て参ります。

ウレタン樹脂のスプレー発泡断熱施工には、熱伝導率を保持し、密着強度を保ったまま、難燃性や断熱性能の劣化をさせない技術が必須となります。
それには単にウレタン素材の処方だけでは解決いたしません。
構造的には特許取得した、ファイヤーストッパーの開発などを行なってきました。

スプレー発泡では、硬質樹脂の独立気泡率を90%以上に上げ、木材の呼吸を促しながら、スキン層で湿気を遮る特性を持たせます。このように万全を期して国の指導機関に特殊断熱材、公的認定の交付申請を行いましたが、当時は受け付けてもくれませんでした。

従前の住宅用断熱材としては、見たことも聞いたこともない手法に認定機関の先生も驚いたのでしょう。3年が掛かりの申請期間でしたが、頑な先生方も現場を見て、出来上がった家を体感し、施主と会って住み心地を確認して平成5年4月に公的に認可されました。
現在でも私達はこの基本形を一切変えておりません。しかし当方の認定交付後は、堰を切ったように様々なウレタン樹脂スプレー発泡断熱材が供給されるようになりました。

発泡倍率を上げることは容易に出来る事から低価格な粗悪品も多くあります。
断熱性能と劣化防止、密着強度を保持するには、一定以上の組成特性と手間が伴います。
クリスマスイブも弊社研究開発室では次世代断熱材の独自な研究を行っています。

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